耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
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自分がどういう類の人間であるかという自覚と、周囲からどう見られているかという客観視は常に持っておいたほうがいい。
マウント(自分が優位だとアピールする行為、いわゆる上から目線)をするか、されているかとか
ギバー(与える者)か、テイカー(奪いとる者)か、とか
(ギバーであることが全面的に良いわけではない。自己犠牲の献身奉仕は、ひとつの悪でもある。例えば仏教においては自らの命と引き換えに他者の命を救うことは「他者に罪を着せる行為」と定義されている。なぜなら他者を「他者の命を犠牲に生きのびた者」にしてしまうからと。)
スピリチュアルな人間であればあるほど
自分は特別なのだという意識から傲慢になりやすく、無意識のうちにひとより上位のような言い方をしたりする
わたし自身、持って生まれた強い支配者の気質もあって、ともすれば傲慢になるので、自戒と自制を持つようにしている。
それでも場を支配してしまう、自制しきれない面もあって常に苦しむ。
聖人君子であることは難しく、万人を好きになることも難しく、万人から好かれることも難しく
だからこそ、「善く生きる」を意識しておくことは大切。
自分の言葉や行為が誰かを傷つけていないか、苛立たせていないか、支配していないか、どう見られどう思われているか
自分は「善く」生きているか
傲慢になっていないか
自分の中の枠に他者を縛りつけようとしていないか
わたしが生きるうえで気をつけているのは「支配しないこと」と「支配されないこと」「愛そうとしないこと」「愛されようとしないこと」
愛そうとしない、というのは、「無理矢理に愛する気持ちを持つ必要はない」ということ
「善く生きる」は難しいようだけど
この間、聞いた言葉にハッとする。
「一日一善」
積み重ねていけば、善く生きるとなるのだろうなと。
(文/ソルト)