ポニーテールな姉 1 | 白金家の座談会

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現在は「小説家になろう」で活動してますので、新作が読みたい人はお手数ですが向こうで私の名前を探してみてください。
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睡眠薬で眠らされた四日後。
理子姉のライブに出かける前の出来事である。
「美香姉、勉強終わらん」
「……教える」
美香姉と俺は、山のようにある学校の宿題を睨みながら机に座っていた。
扉が開き、愛理姉が中に入ってくる。
「飲み物持って来たよ」
「おう、ありがと……!?」
振り向いた瞬間、俺の視線の先は愛理姉に固定されてしまった。
カルピスが乗ったお盆を持った愛理姉はこっちを見て首をかしげる。
愛理姉は、髪型をポニーテールにしていたのだ。
「どうしたの? 将君」
「い、いや、髪形、変わったな、って……」
愛理姉は机の上にお盆を置くと、自分のポニーテールに触れた。
長さは肩にかかるかかからない程度。
だが、ひょこひょこと揺れ動くそのポニテは俺の心を高揚させてくれる。
「……将。勉強」
少し不機嫌になったのか、美香姉は俺に言った。
俺は慌てて机に向き直り、シャーペンを握る。
「置いておくね」
ポニテの愛理姉はカルピスの入ったコップを机に置いた。
その時、愛理姉のポニテがちらと視界に入る。
……集中出来ん。
「……」
ノートに顔を突き合わせたが、問題の内容が頭に入らない。
愛理姉のポニテがふりふり、ゆさゆさと揺れる光景が頭に浮かぶのだ。
……もう無理だ。何も手を付けられん。
「美香姉。悪いけど、そろそろ休憩して良いか?」
「……うん」
そりゃ、まぁ三十分間頑張れたから良い方なんだけど。