名望家を望む
11月14日 かさしん(笠岡信用組合)主催のビジネス・マッチングのイベントで、
「名望家を望む」と云うタイトルでスピーチをする機会を得ました。
「名望家」とは、近代の地域社会に於いて経済・文化に力を注いだ人を指します。
功成り名を遂げた後に、そろそろ芸術に親しもうかと云うことは、実際には不可能です。
ヒトは功成り名を遂げた後も、もっともっとと欲するものです。
その習性はヒトを現代まで種として絶滅することなく進化させて来た要因の一つと考えます。
功成り名を遂げる日々の中にも芸術を楽しむ余裕を持つ人が生業に於いてもひらめきを得る。
そして、そのことが人生を更に拡大・発展・充実させて行くでしょうとスピーチさせて戴きました。
車の両輪の如く、経済と文化を互いに作用させながら倖せを謳歌する。
そのお手伝いをさせて頂くことが美術商の務めと想っています。
