「11PM」の時代
ティ-ンエイジャーを終える頃まで日本テレビ系で「11PM」が在りました。
大人への憧れを抱いていた頃に「11PM」と「平凡パンチ」は学校の教科書より身近な存在でした。その司会者がウッシシと笑いながら、「ヤバい」を連発していました。当時、或る評論家が「ヤバい」は一部の特殊な社会のみで共有できる言葉でテレビを通じて使う言葉ではありませんと警鐘を鳴らしていました。あまりきれいな言葉ではないなぁと感じて距離を置いていました。
ところが、近年やたらと「ヤバい」が罷り通ります。
美味しくて「ヤバい」、悲しくて「ヤバい」、イケメンを見て「ヤバい」
いくら世間が頻繁に使おうと自分だけは使いたくない。そう想っていると向こうから同意を求めて来ます。
「ヤバくない?」
「‥‥‥」返答に困ります。
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