天の鳥と表裏一体のパン種 | バルタンセブンのブログ ものみの塔 JW.org という霊的地所から

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聖書を研究し、預言の言葉を最新のものにするための場です。大患難までに油を蓄えておきましょう。マタイ 25:4

今日はマタイ 1331 以降を扱います。 「天の王国はからしの種粒のようです。


人がそれを取って自分の畑に植えました。実際それはあらゆる種の中で一番小さ


なものですが、成長した時には野菜のうちで一番大きくて木のようになり、天の鳥


たちが来て、その枝の間に宿り場を見つけます」。 この例えの要点は何でしょう


か? それはごく小さなものがやがて巨大なものになるということです。 マルコ 


43032 とルカ 131819 にある同様の記述をみても、マルコの書にだけ記


されている 「大きな枝を出す」 部分が加えられているぐらいで、三つの書に共通


している記述は、「天の鳥たちがその陰に宿り場を見いだす」 ということのようで、


どうやら 「天の鳥たち」 は絶対に外せないようです。 この例えが実際にどのよ


うに生じたかを正直に振り返ってみれば、その問題の核心に触れることができる


でしょう。 西暦一世紀、その始まりは確かにごく小さなものでした。 彼らクリスチ


ャン会衆が健全に管理され、その存続の基準となる使徒たちの最後の者となった


ヨハネの晩年、まさにこの例えが不気味に成就し始めていました(テサロニケ第二


27 ヨハネ第一218)。 やがて彼らは巨悪に呑み込まれてゆき、それは非常に


長きにわたります。 明らかにこの例えに出て来る 「天の鳥たち」 とは見えない


世界の邪悪な勢力であることは間違いありません。 今日も同様のことが起きてい


ます。


実際イエスはその前の 「雑草の例え」 でクリスチャン会衆内に敵の勢力が堂々


とはびこることを告げておられましたし、その前の 「種まき人の例え」 では、天の


鳥の正体が悪魔であることを弟子たちだけに明らかにしておられました。 また、


この例えは次に来る 「パン種の例え」 と同類の意味を持つ例えとして語られたと


考えるならすべてのつじつまが合います。 これら二つの例えは補完し合っている


のです。 マルコの書ではこの 「パン種の例え」 が記されていませんが、マタイと


ルカでは 「からしの種粒の例え」 と対で用いられています。 マタイ 1333 に


はこうあります。 「天の王国はパン種のようです。女がそれを取って大升三杯の


麦粉の中に隠したところ、やがて塊全体が発酵ました」。


物見の塔では最近になってこの例えの意味を変えてしまい、真理が世界に広まっ


てゆく様子を表わしているとしましたが、本当にそうでしょうか? もし彼らの言う通


りだとすると、イエスはかなりいい加減な例えの用い方をしてしまったことになりま


す。 なぜなら、「パン種の例え」 の麦粉の塊は大升三杯と初めから分量が定ま


っているからです。 ここにパン種が隠されるのです。 もし、真理が広まってゆくな


ら、それは漸進的に人数が増えながら、同時に真理の光も徐々に輝きを増してゆ


くはずではないでしょうか? これではとても例えのイメージがうまく浮かんできま


せん。 むしろすでに集められた逆らうことの許されていない人々、つまり大升三


杯の麦粉の塊の中に偽りの教理、つまりパン種を吹き込んで脱疽の如く広めると


考える方がぴったりです。 


では 「女がそれを行った」 というのはどんな意味があるのでしょう? 当時の通


常のパン製造においては、ごく自然なことを行っていたとしか言いようがありませ


ん。 イエスはクリスチャン会衆にとって一見当たり前に見えることが実は非なる事


柄として生じることをここで預言されたのです。 そうです、今日パン種は日常的に


ごく当たり前のようにしてクリスチャン会衆に霊的食物として広まることを暗示して


いました。 そしてこれが天の王国、つまり油注がれたクリスチャン会衆に関して


起きる事柄であると前置きをされたのです。 これは裏を返せば、今日霊的食物


分配係が神の是認を受けておらず、その伝達経路も怪しげで、油注がれたクリス


チャンが存在していても権威が与えられていないため、彼らによる検閲機能が全く


働いていないことを意味しています。 つまり西暦一世紀の使徒たちのような抑止


力が働いていないわけです。 これが今日におけるクリスチャン会衆がパン種によ


って発酵した状態です。


ところがこれにはもっとすごい裏があります。 それはイエスが天の王国そのもの


をパン種になぞらえたことです。 これは真の油注がれた弟子たちが、悪霊と呼ば


れることと関係しています(マタイ1025)。 ですから彼らをそう呼んで敵対する蛇


の胤たち、天の鳥に属する者たちは、自分たちが彼らとは全く逆の立場を取ろうと


するのです。 つまり真理とは逆のことを行って 「これこそ真理だ!」 と言うので


す。 こうして結果的に本当のパン種が組織の主要な教えとなってゆくわけです。


まさに 「パン種」 は女の胤と蛇の胤の表裏一体の影響力を表わしていたので


す。