お知らせです。
現代ものTL「あまとろクルーズ 腹黒パティシエは猫かぶり上司を淫らに躾ける」を、竹書房 蜜夢文庫さまより文庫化していただきました。
本作品はパブリッシングリンクのらぶドロップスさまにて電子書籍配信中・新潮社のプリシラブックスさまから単行本で出して頂いた「耽溺クルーズ」を改稿・改題し、書き下ろし短編を加えたものになります。

クールな美貌と仕事に対する厳しい姿勢から
“女王”と称される気鋭のパティシエールは、
年下の見習いに恥ずかしい秘密を知られ……。
全国の書店様・ネット書店様にて、1月22日より発売されております。
豪華客船内のティールームを任されている管理職のパティシエールと、手のかかる部下、人には言えない秘密の関係… のお話です。
栗谷あずみの単著では五冊目になります。そして単行本を、装い新たに文庫化して頂くのが初めてのことで、この本が新たな読者さまに出会える機会をもう一度いただけたこと、ありがたいことだと感謝しております。
それも、登場人物がかぶっている、姉妹作のような「楽園で恋をする」と同じ蜜夢文庫さまで…! 二冊をお手元で、同じ判型で並べて頂けるのが、とても嬉しいです。
このような機会をいただけて、関係各位の皆様には本当に、どれだけお礼を申し上げても足りないくらいです…、本当にありがとうございます。
本作、「豪華客船で過ごす日々を、読者さまが体感して頂けるように(書けたら…)」が表向きのテーマでした。
当時の私が旅行雑誌や番組などを見ながら「エア旅行」するのが好きだったので…
お金も自由になる時間も少なくて、休みの日にできることがそれくらいしかなかったんですけれども💦
細部がわかると、妄想もすごく現実味を増してきて楽しかったので、自分と同じように豪華客船に憧れを持つ読者さまの、その一助になれれば…、と、調べ物などもがんばりました。
そして裏テーマは「SM」…ですね。
そう言っていいのかわからないのですけど、アブノーマルというか、お道具を使われたり、ちょっと意地悪な煽りを受けたり、そんなフィクションに興奮を覚えるのは、「変態」と言われてしまいそうで、表に出せなくて…
人格的に、本当に誰かの「下僕」になりたいわけでも、見下げられたりされたいわけでもないし…
ということで思い悩んでいる、周囲から見てソツのない、どちらかというと「憧れの存在」として見られがちな女性を書きました。
彼女が、その苦しい閉塞感を「どうでもいいじゃん」と一蹴してしまう、KY… もとい人目を気にせず、自分本位に生きようとしている年下男子と出会い…
最終的にヒロインがどういう落としどころを選ぶのか、皆様の目で、確かめて頂ければと思います。
執筆した当時は2013年頃ということで。
まだTLというジャンルも今ほどメジャーではなかったですし、「溺愛」「スパダリ」みたいな売れ線も確立されていなかったこともあり、…今見ると、このプロットが通ったのは奇跡的では…というくらい、最初は手の付け所がないわがままなヒーローと、かわいげのないヒロインに映るかもしれない…と思うのですが…。
お仕事に、性癖に、恋愛関係の構築に、一生懸命思い悩みながらがんばるふたりだと思いますので、どうかそれを楽しんでいただける読者さまに出会えますように…! と、胃をきゅうきゅうさせながら、発売週を過ごしている作者でございます…。
そして、今回の文庫化、目玉はなんといっても北沢きょう先生の描かれた美し過ぎる表紙・挿絵、です…!!
カラーもモノクロも、溜め息をついてしまうくらいに華やかで綺麗なのですが、挿絵のシーンセレクトも最高でして。
途中経過が届くたびに、「ど… どうしてこんな正確に性癖を撃ち抜いてこられるの…? ドキドキで死ぬの? 人生狂いそう… ハルなのに…」とたまらない心地で悶えておりました。日常シーンとラブシーンの、力関係の変動に伴う緊張感がこれでもか… と滲んでいるようで、流れで見ても、すごく素敵なのです。
ヒーローのハルは、私の中ではギャップ萌えキャラのくくりだったので、beforeとafterが挿絵で見られる文庫の形になったのは、返す返すもありがたいなぁ…と噛み締める日々でした。(SM系、どうしても、ちょっと流行として見ても少数派のようだし、希少な…)
北沢先生、素晴らしい絵をつけて頂き、ありがとうございました…!
歴代の怜衣&ハル、電子書籍の上原た壱先生、単行本のえまる・じょん先生と毎回素晴らしいものを頂いてきてまして、どれもすごくお気に入りです。各媒体ごとにやっぱりイメージは少しずつ変動すると思うので、読者さまにも、一番ご自分が萌えられそうなものを選んで頂ければ… とは思うのですが、単行本は既にもう中古でしか手に入らないかもしれず。
お早めにお手元に寄せて頂ければ、嬉しく思います。
そして番外編書き下ろし。「知りたい!」とお声を多く寄せて頂くことの多かった、ふたりの結婚式にまつわる掌編です。
短いのですが、もうこれ以上は一行も入らない… というところまでみちみちに、〇年後のふたりを描かせて頂きました。当時からのブランクも気にならず、すらすらとふたりの会話を書き出せていて、ずっと一緒にいてくれたんだなぁ、と感慨深かったです。
楽しんで頂けますように…!!
ご感想などありましたら、よろしければ巻末の出版社宛先までお願いいたします。長く書くのが苦手でしたら、旅行先で購入した絵葉書に「読んだよ」一言とか、季節のおたよりだけでも、読者さまの存在を感じられるだけで嬉しいです。裏でいつもがんばってくださる担当さんにも、手ごたえを得てもらえるのかなと思いますので、ぜひぜひ。
お返事はある程度時期をまとめて… になってしまうと思いますが、「もっとこういう番外編が見たかった」などというリクエストのお声も、可能な範囲でやれたらと思いますので、もしございましたら、お寄せくださいませ。
完全新作とは異なりますが、まだ触れたことがなかったぞという方をはじめ、なにとぞ、よろしくお願いいたします…!