アシスタント部門も終わり、いよいよスタイリスト部門です。
参加者29名に加え、そのサロン関係者、見学者、開場は埋め尽くされました。
企画段階では人が集まるのかな?という心配もあったので、窮屈で空気も薄いんだけど、この風景は嬉しかったです。
そして、何よりも、、、景色が変わっていました。。。
今回は21として初の東京開催のコンテストでした。大阪、名古屋、奈良などから参加してるメンバーに加え、新たに参加してくる旧Mサロンのメンバー、東京講習に参加しているメンバーなど今までと違った感じでした。。。
アシスタント部門もスムーズに進んだので、スタイリスト部門参加者の仕込み時間にも余裕が取れました。
みんなが準備していく姿は、僕らにとって何が出来るのかという期待に写っていました。

今回は審査方法、参加者が予定を超えた事、会場の都合により4グループに分けて時間差スタートという複雑な形となりましたが、いよいよスタートです。

スタートしていると、、、複雑な形だったけど、この方法は良いと思いました。
僕としては、カットコンテストですから、カット中の審査をどうしてもしたかったんです。
経験でいうと30名近くなると審査も難しくなってきます。なので、時間差をもうけてしっかり個々のカットを見るという事をしたかったんです。
でも、何がこの方法の良い所かというと、、、参加者自身が、他の参加者の切っている所を見る事が出来る!!!やっぱり参加者は出来上がったモノは最後に見れますが、途中を見る事が出来ないです。。。
この方法だと、それが少しでも出来るんです。。。現に参加者達も自分に集中しながらも、待っている間は他の参加者のカットを見ていました。
コンテストですから、もちろん勝ち負けも重要です。しかし、如何にお互いがお互いに高め合えるか、、、これもコンテストとしては重要な意義だと思います。

僕が、カットコンテストをやりたかった理由、、、それは21としてカットレベルを上げたいという事が主たる要因でした、、、参加スタッフ達を見ていると、新しい風が入った事により明らかに全体としてレベルが高くなったと感じる事が出来ました。。。

さて、全グループ終わって作品発表です。今回スタイリストは「ストリート」というテーマでコンテストを行いました。。。個々それぞれのイメージするストリートを創ったのですが、、、、、
僕がその時感じたのは、、、何を表現したいのかが明確な人ほど、その出来上がりのスタイルが良く見えました。これはアシスタント部門の採点でも同じでした。反対に曖昧なイメージの人は出来上がりも、曖昧に見えていました。
これは、普通にカットする上でもとっても大切な事です。。。表現無きカットはダメですからね、、、

その後、審査をして集計をしました。今回審査はKenzo、僕、Chiaki、ヘアモード宮崎様で行いました。ヘアモードさんには、ヘアに対するアイディア、トータルの2部門の採点をお願いしました。
集計をしていると、、、Kenzoと僕の採点は似ているんです、、、で、Chiakiさんとヘアモードさんは似ているんです。。。見ているところが違うんですよね、、、この結果は僕にとって面白かったですし、コンテストの審査としても良かったと感じました。

そして審査発表をして終わりました。。。
今回のカットコンテスト、、、色々問題もあったと思います、、、でも、21らしいカットコンテストが出来たと思います。何でかって???
良くメーカーやディラーなどが主催するカットコンテストって、、、ほとんど仕込みで終わっていて、後はスタイリング勝負みたいなコンテストがほとんどですよね?ほとんど切らないなんてカットコンテストでないですからね。。。21のカットコンテストでは、みんな切ってました。(審査する僕らもカット前チェックもしました)終了間際まで、、、みんな純粋にカットで勝負してきたという事です。
その反面、スタイリングがほとんど無し、、、というのは、、、これからの課題だと思いますが、、、
これはヘアメイクで活躍するChiakiさんもコメントしていました。。。
でも、参加者がエフィラージュというカットで個々の何かを表現しようとする姿は僕にとって嬉しい事でした。

今回のコンテストを見ての結果ですが、、、
僕自身にとっても色んな事を感じる事が出来ました。。。
まず言える事は、このコンテストの結果には、エフィラージュに必要な事が全て表れていたと思います。
コンテストでは、テクニック、バランス、質感、アイディア(ヘア)、トータルの5項目で採点を行いました。
この5項目はエフィラージュにとって、どれも大切な事ばかりです。
テクニックだけでも足りない、勢いまかせのアイディアでもダメ、どんなにテクニック、バランス、質感が良くたって表現されていなければ足りない。。。どの要素も満たして行く事が必要だと思います。
エフィラージュは、表現をするために最適なカット法です。
だから、表現する事、、、何かを表現したいという事が何より大切です。そして、その表現を想い通りに伝えるためには、テクニックが必要となってきます。
参加した人達にとって、このコンテストを通じて、自分の更なるステップアップに繋がって行ってくれたらと思います。。。

最後に、、、今回本当に参加したスタッフのみなさん、、、お疲れ様でした。。。
また来年の更なる飛躍を期待しています。。。
そして、関係者の皆様、、、皆様のご協力もあって無事にコンテストを行う事が出来ました。
本当に有り難うございました。。。

もちろん来年、第2回を開催する予定です。
また、多くの参加者が更なる技とアイディアをぶつけに来る事を期待します。
そして、何よりも、、、エフィラージュだけでなく、ドライカットとしても頑張っている人達の参加も期待したいです。。。