（10日終値：11日3時時点）
ドル・円相場：1ドル＝104.37円（10日15時時点比▲0.31円）
ユーロ・円相場：1ユーロ＝118.11円（▲0.62円）
ユーロ・ドル相場：1ユーロ＝1.1315ドル（▲0.0026ドル）
FTSE100種総合株価指数：5960.23（前営業日比▲5.54）
ドイツ株式指数（DAX）：10475.49（▲149.53）
10年物英国債利回り：0.240％（△0.081％）
10年物独国債利回り：▲0.790％（△0.066％）
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
（主な欧州経済指標） ＜発表値＞ ＜前回発表値＞
1月仏鉱工業生産指数
前月比 1.2％ ▲2.5％・改
10－12月期ユーロ圏GDP確定値
前期比 0.1％ 0.1％
前年同期比 1.0％ 0.9％
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
（各市場の動き）
・ドル円は不安定な値動きだった。トランプ大統領による給与税減税など「大規模な」景気対策への期待が高まる中、時間外のダウ先物が1100ドル超上昇するとそれまで過度に傾いていたリスク・オフの巻き戻しが進んだ。「日銀は金融緩和で設けている指数連動型上場投資信託受益権（ETF）の購入枠を、現行の年間約6兆円から拡大する案を検討」との報道も円売り・ドル買いを促し、一時105.21円と日通し高値を付けた。
NYの取引時間帯に入ると「米政権は劇的な経済対策案を用意できていない」との観測報道が伝わり、一転売りが優勢に。一時は940ドル超上昇した現物のダウ平均がマイナス圏に沈んだことも相場の重しとなり、一時103.22円付近まで下押しした。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比790円安の1万9020円まで売られたことも相場の押し下げ要因。
その後、「米政権は給与税の90日間停止を議論」との報道が伝わると米国株が持ち直したため、ドル円にも買い戻しが入り104.67円付近まで値を上げた。ドル円は乱高下する米国株に一喜一憂する展開となった。
・ポンドは軟調。ロンドン16時（日本時間1時）のフィキシングに絡んだポンド売りのフローが観測されると、ポンドドルは一時1.2901ドル、ポンド円は134.06円付近、ユーロポンドは0.8781ポンドまでポンド安に振れた。
・ユーロドルは弱含み。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが先行。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となり一時1.1297ドルと日通し安値を付けた。ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いも観測された。
なお、12日の欧州中央銀行（ECB）理事会では0.10％の利下げが織り込まれているが、市場の一部では「利下げに加えて社債買い入れを通した資産買い入れプログラムの拡大を決定するのでは」との見方が出ている。イタリアのコンテ首相はこの日、新型コロナウイルス対策でECBに可能な手段の総動員を要請。同国では死者が前日の463人から631人に急増している。
・ユーロ円は20時前に一時119.35円と日通し高値を付けたものの、その後失速。0時30分過ぎに一時117.48円付近まで下押しした。ただ、そのあとは118.37円付近まで下げ渋っている。ドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は小幅ながら4日続落し、2016年6月以来約3年9カ月ぶりの安値を更新。序盤は買いが優勢だったが、午後に入り米国株が乱高下すると英国株も一転下落した。グラクソスミスクラインやアストラゼネカなど医薬品株の下げが目立った半面、原油価格の反発を背景にBPやロイヤル・ダッチ・シェルなどが上げた。
・フランクフルト株式相場は4日続落し、昨年1月3日以来約1年2カ月ぶりの安値を更新した。各国政府が景気刺激策を実施するとの期待から大幅高で始まったが、米国株が失速すると独株にも売りが波及し下げに転じた。個別ではエーオン（4.65％安）やフレゼニウス（4.40％安）、ドイツ証券取引所（4.38％安）などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
出典：ＦＸｉ２４
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