何年か前に「深夜食堂」というドラマがあった。
夕方から翌朝まで営業する食堂で、いろいろな人間ドラマが描かれた。
「1日が終わり、人々が家路へと急ぐころ、俺の1日は始まる」という冒頭のナレーションが定番だった。
考えてみれば、塾も多くの人が家路を急ぐ頃に営業を開始する商売だ。
だから、情緒ある夕暮れを味わう機会が少ない。
家路を急ぐ人々の向こうに沈む夕日。
遠くの山影を染める夕焼け。
すべてのビルを真っ黒に見せる薄紫の空。
真っ赤で大きな太陽まで続いているかのような国道。
自身の色を失って同じ色に見える草花。
夕飯までの時間を惜しむように遊ぶ子供たち。
そんな情景に縁がない商売だが、先週の月・火は年間授業回数調整のための休みだった。
天候にも恵まれ、久しぶりに平日の夕暮れを味わうことができた。
夏休み以来の連休を過ごさせてもらったが、明けたらテスト対策である。
インフルエンザで欠席した生徒のための振替授業も相まって、忙しさがトップギアに入った。
しかし、忙しいなどと泣きごとを言っている場合ではない。
この2学期期末テストは中3生にとって、内申点のための最後の定期テストである。
受験日程が去年から早まって、学年末テストは受験資料には関係なくなってしまった。
当日点のための実力はこれからまだまだ伸ばすことはできるが、内申点は今月中に決まってしまうのだ。
受験の一年を一日にたとえれば、内申点が決まる今頃は夕暮れ時と言える。
一日が終わりかけているのが夕暮れであるように、受験も夕暮れに差し掛かっているのだ。
そんな時期であることを意識して、後悔のない勉強をしてほしい。
ただし、やみくもに焦るのではなく、夕暮れの情緒ぐらい味わう余裕をもって。
我々も最大限のバックアップを約束する。
小さな決断、大きな未来→https://www.sinsuku.jp
レンヤ「夕方は一日の始まりだよね」
ブンタ「オイラたち夜行性だからね」
モンテ「そろそろ狩りに行くか?」