妊活・不妊治療が誘因・原因となったEDやセックスレスの相談例 | リスタ・カウンセリング・ルームのブログ

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妊活・不妊治療が誘因となったEDやセックスレスの相談例

 

当ルームには、妊活や不妊治療を行っていく中で、妻に対して勃起不全(ED)やセックスレスになってしまって相談に来られています。今回は同じような問題で多く来られている相談例を簡単にいくつか書いてみました。

 

ご夫婦が相談に行くきっかけになればと考えています。

 

 

未完成婚のため妊活前に来られた例(セックスレスの誘因ではなくその前からの問題)

夫・41歳、妻32歳

2年前に結婚をしたが夫にセックスの経験がなく、妻からはセックスを求められるために数回チャレンジをしたが挿入に至っていない。勃起はしても持続(途中で萎える等)できないでいる。

 

この夫婦の相談は2回で終了。
未完成婚の場合、『挿入の仕方がわからない/膣の位置がわからない/どのように愛撫をすればいいのか』その他、人によってできない理由に違いはあるが、セックスそのものややり方等に対してのネガティブな考えの強さによって相談回数も変わっていく。
相談そのものは、『ゴルフを習う』とかスポーツの練習と同じような感じで進む。

 

3カ月ぐらいチャレンジしてうまくいかないようであれば一度相談に行くのがいいと思います。
チャレンジさえしていないようであれば、それこそすぐに相談に行かれるのがいいと思います。

 

 

妊活の途中からできなくなった例

夫・32歳、妻・30歳

3年前に結婚をし、妻からもそろそろ子供が欲しいと催促されるようになる。何度か排卵日に求められているうちに、プレッシャーとセックスが単に子供を作るための行為でしかないように感じ始め、したいという気持ちがなくなっていった。
 

早い段階で来られると、相談は1回で終了。
このような状態が長いとセックスの問題から夫婦関係の問題に発展する場合がある。
その場合は、相談が6カ月以上かかったり、離婚となる場合もある。

 

 

二人目が欲しくなったがセックスをしたい気持ちにならない例

夫・38歳、妻・34歳

1人目の時はセックスに問題はなかったので、お互いに作ろうとなってできた。しばらく子育てをしている期間があり、その間はセックスはしていなかった。妻から二人目が欲しいといわれてセックスをしようとしたが、子供を作るためだけの行為に疑問を持ってしまい、勃起が続かない状態で挿入ができないでいた。
 

早い段階で来られると、相談は1回で終了。

このような状態が長いとセックスの問題から夫婦関係の問題に発展する場合がある。
その場合は、相談が6カ月以上かかったり、離婚となる場合もある。

 

 

 

 

3年前より不妊治療を行っていて、妻に性欲を感じなくなった夫婦の例

夫・37歳、妻・34歳

3年前より不妊治療を行っているが、タイミング法の時から妻から排卵日のみのセックスを求められるようになる。ステップアップしてからは、普段のセックスはなくなり、妻は子供を作るためだけに夢中になってしまう。
結果、子供はできたのだが、夫の妻に対しての性欲がなくなり、セックスレスの状態が続くこととなる。

 

子供ができるできないにかかわらず、妊娠・出産のためだけのセックスがどの程度の期間続いたかによって、相談回数も変わってくる。

また、期間が長ければ長いほど、普段の夫婦関係の問題に発展している場合が多いので、解決も難しくなる場合もある。

 

 

1年前より不妊治療を行っていてセックスをする気がなくなってきてしまった夫の例

不妊治療を行う前までは普通にセックスを楽しんでいたが、2年前に産婦人科で精液検査を受け精子が少ないといわれ人工授精を行うことになった。検査結果後より妻が子供を作ることに対して神経質になり、その姿を見ているとだんだん性欲がわかなくなってきてしまった。

 

この場合も妻が子供を作ることに執着をしてしまって、セックスを楽しむということをそっちのけで没頭してしまった結果起こってしまった。

この夫婦は解決はしたのですが、1年近くかかった。

 

 

すべての夫婦がなるわけではないが、一定数の夫婦でこのような問題が起きてしまいます。
妊活や不妊治療を行うにあたって、当たり前のことですが、しっかりと夫婦で話し合いをして調整をしておくことがとても大切です。

なお、セックスレス問題は妊活や不妊治療をはじめる前に、セックスカウンセリングやレクチャーなどを受けることで回避できる問題でもあります。

 

 

 

新横浜の

リスタ・カウンセリング・ルーム

 

千田 恵吾