私は、1000キロ以上も歩き、お遍路をして、私の気持ちに、ようやく立ち直りの兆しが見えていたのに、・・・そして、再び修行に頑張れそうだったのに、・・・このザマだ。
まっ透明の永遠の命を知っても、今の私の心の傷は、埋めがたいものがあるのか?。修行人生で、これ以上はないような絶望を二度もくらい、二度目が直らない間に、三度目はアッパーカットを食らったような感じだ。全部、真面目な、或は不真面目な片手落ちの坊さんが絡んでいる。私は、人間界の「生ききる」が、悔しかった。そして、神に問うてみたかった。
「これは、私が、もって生まれた業なのでしょうか?」と。
ヨガの瞑想では、呼吸はおろか、心臓までも止まると言うが、今の私では、何かのきっかけでもない限り、それも無理な訳で、・・・みじめ坊主の私は、このまま息が止まった方がましだと、心の底から思った。
ぼんやりと天井を見ながら、私の両手で、鼻と口を押さえてみる。が、力がいる分だけ、馬鹿らしくて、笑らけてくる。お涙ちょうだいの自殺じゃないんだから、無駄なことだ。そこまでするような努力・頑張り・自己主張はもうない。心臓が動いてるだけだ。もう、そんなことも気にならないや。このまま溶けてしまわないかなぁ。あはは。
ウサギは、寂しさのストレスで死ぬと言われるが、もともとの私は、一人でいても、ウサギほど寂しがり屋ではない。ただ時々、飲み屋のおねぇちゃんに、(兎のように?)カワイイとは言われた。
ともあれ、バニーガールではなくて、バニー坊主なんて、黒の網タイツ姿を想像しただけでも、舌が噛み切れそうだ。
情けなくなって、
「どうしてもだめなのかぁ~。・・・参ったのぉ~。」と、つぶやいて床に入った。・・・つづく。