朝、起きて、善通寺の本堂で、朝の勤行を聞く。静かな調和のお経が唱えられていた。その後、本堂の地下回廊への案内があり、参拝者が回廊に導かれて行った。私も、おずおずと着いて行く。
地下回廊では、弘法大師の像があり、お大師さんの声と言うのが流れていた。私は、顔の骨格から、コンピューターで計算して、合成された声だろうと思う。興味深々だ。お大師さんが何を言われるか、一生懸命に声の振動を感じ取ろうとしていた。しかし、気がつくと、スピーカを探して、キョロキョロとしている。・・・よく分からなかったんだと思う。
部屋に帰ってから、私は、銀二さんと一緒に出発したが、買い物をしている間に、銀二さんは先に行った。私のお祈りは長いので、彼はじれったいと思っていたらしい。気を使わなくて済むので、私にとっても都合が良かったのだが、
「おい、俺のお経は有り難くないの?。良く、知らない人に褒められるんだけど・・・。」
第七十六番金倉寺(本尊・薬師如来・おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)大師堂(南無大師遍照金剛)
第七十七番道龍寺(本尊・薬師如来・おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)大師堂(南無大師遍照金剛)
第七十八番郷照寺(本尊・阿弥陀如来・おん あみりた ていぜい からうん)大師堂(南無大師遍照金剛)
第七十九番天皇寺(本尊・十一面観音・おん まか きゃろにきゃ そわか)と、平坦な道を進んで、立て続けにお参りをした。
「やっぱり、一人で御真言を唱えると、心が落ち着くなぁ。」
御真言は、至福世界の言葉だから、幸せの波動とエネルギーがあると私は思う。おかげで夕方になるまで気分良くあ歩けた。・・・つづく。