しかし、巡礼をしながら歩き続けていると、永遠の命が増してくるのが分かる。それは、ウォーカーズハイなどの現象で理解できる。
永遠の命の影響で、何処にどんな透明な壁があっても、そして理解が及ばなくても、私は、それらを問題に感じなくなってきたと、主観では、思う。そして、増しつつあるところの永遠の命は、経験とか能力とかの現世のレベルだけではなくて、主観的に(体の芯が)、ほーっとしながら融けて行くような感じのものなので、私の魂に淡い静けさが増す。
そして、意識に音が響いた。
コンコン、コンコン、と、今度は窓ガラス叩かれる。時計を見ると、午前六時だった。
『なんか、早く起きろと呼んでるみたいだなぁ。』・・・つづく。