次、四聖諦の四つの真理の四つ目。前記の講談社の経文より。
「苦の滅尽に至る道という聖なる真理。
友よ、それでは、苦の滅尽に至る道という聖なる真理とは何か。それは、八つの聖なる道(八正道)である。すなわち、正しい見解、正しい思惟、正しい言葉、正しい行動、正しい生活、正しい努力、正しい思念、正しい精神統一である。・・・中略・・・友よ、これが、苦の滅尽に至る道という聖なる真理といわれるのである。」
聖なる真理の四っ目を私なりの理解で説明しますね。
そもそも世の中の価値観は、ごちゃごちゃとしているので正しいということが分かりにくい。
では、何に基づいて正しいのかというと、やっぱり透明な普遍的基盤だ。これは今の物理学では、統一場と呼ばれているものだと思う。ただ統一場は、物理なので、精神や意識を含んでいない。なので、これまた不完全で使いにくい。それでも、物理学が、根本的な場を見つけた訳だから、多くの人は、普遍的基盤について、納得してもらえると思う。
さて、「正しい」と言うことについてだが、私は、普遍的基盤(空・永遠の命・菩提心など)に基づいて流れ出てくる見解(智)、思惟、言葉、行動、生活、努力、思念、精神統一、が正しいと思う。
宗教によく出てくるような言葉で、非常に大雑把で卑近な例をあげると、正しい見解は、主なる神の心の見方、と言えるかな?。正しい思惟は、主なる神の御心?。正しい言葉は、主なる神のお告げ、や、霊言?。正しい行動、生活、努力、思念は、主なる神と共にある生き方かもしれない。主なる神を、これまた大雑把に言うと、自然法則、宇宙法則と言ってもいいのかも知れない。ただ正確ではない。
そして、次に、正しい精神統一がある。これは普遍的基盤を直接、深層意識の一番深いところで、知覚するための行為とも言える。もちろん別な見方もある。だた、注意しなければならないのは、普遍的基盤からの流れによって、普遍的基盤に統一されなければ、正しい悟りにはならないと私は思う。
なので、人が、ほんの少しの普遍的基盤に基づいて、普遍的基盤からの流れと共に、人の心の空間に、普遍的基盤の要素を増やしながら、普遍的基盤に統一されて行く、という一連の流れが、苦の滅尽に至る道だろう。
しかし、現世でそれを行うのは、どうだろう?。・・・つづく。