朝七時に、私は朝食を食べて、ゆっくりと出発する。国道が隣を並行して走っているが、私は旧道を行く。お昼前に、喜光寺商店街を歩いていたら、私は、ふっと、気づく、

『なんだあれは、・・・』、珍しい生き物に出会う。黄土色の浅袋を背負って、それに「お四国だよ」と書いてある。しかも、その字は、丸文字で、マジックだ。彼は、笠をかぶっているけど、その笠は、なんか傾いている。よれよれの遍路服を着て、荷物が重いのか?、なんとなく前かがみだし。おまけに、そいつは、杖に軍手を被せて、擦り減らないように、手で持って、歩いていた。私は、それじゃぁ、杖の意味がないだろう、と突っ込みたくなる。こりゃぁー、色々の意味で、満点な奴だ。・・・つづく。