昨夜のテントの寝心地は、普段よりも、空気がほんわかして温かかった。。しかし、朝になっても、強風は治まらない。寒さも厳しい。自分は、この程度の現実にへこんでいるのだろうか。情けないと思う。どうせ、今でも、死ぬ時も、変わり者の、一人、なのだから、好きにせいと、体の力を抜いて、居直る。すると、不思議と感じる寒さがやわらいでしまう。

 テントを畳んで、ふと、見上げると、このお宮さんには、厳島神社の神様と荒神さんがお祭りしてあった。私は、かつて、宮島の厳島神社の奥の院の御山神社と三宝荒神さんには、毎日のようにお参りしていた。否応なしに、巡り合わせの不思議を感じる。手を合わせて、出発する。雪と風の中をしばらく歩く。・・・つづく。