子育ては、子どもを問題視するのをやめると、大抵上手くいきます。
僕ら親は、学校で
「問題解決思考」
を学ぶから、思考回路が、
1.問題を発見する
2.問題の原因を特定する
3.原因を取り除いて、問題を解決する
っていうことを叩きこまれています。
学校の科目学習も、そういう問いかけ方だし、
科目学習以外でも、クラスで問題が起こった時とか、先生が子どもの悩み相談に乗る時もそう。
なんなら、家庭でも同じだよね。
子どもが泣いていたら、その「泣いている原因」を探ろうとして、原因を何とかしようとする。
原因を何とかして上手くいくことはあるんだけど、それはどちらかと言えばレアケース。
だから、大抵のことは、原因を何とかしようとしても、何ともならない。
なんなら、もっと問題がややこしくなります(汗)
昨日のメルマガにも書いたけど、
「子どもが自己管理できない」
っていうのも”問題”だと捉えちゃう親、多いんじゃない?
昨日の記事
↓↓↓
問題だと捉えた瞬間から、
「なんで、この子は自己管理できないんだろう?」
って原因を特定し始めて、その原因を取り除こうとする。
その対処法の1つが、
「子どものゲームやスマホを制限する」
っていうことなんだと思う。
問題解決思考は、子育てには合わないのよ。
問題解決思考で子育てをするのは、激ムズです。
子育てって、基本的に長期戦じゃないですか。
今日明日を乗り切れればそれでいい、なんてことはない。
この1ヶ月を凌げればいい、っていうことでもない。
なんなら、年単位、10年単位で続いていくのが子育てです。
子育ての研究なんて、ヤバいよ。
「産まれた子どもを40年間追跡調査した」
みたいな研究、いっぱいあるからね。
子育てって、それぐらい長期スパンでやっていかないといけない。
なんでかっていうと、
「人間万事塞翁が馬」
っていう言葉あるじゃない?
良い結果が起こったと思ったら、
その「良い結果」が、次の悪い結果に繋がってたりする。
でも、「悪い結果」だと思っていたことが、次の良い結果に繋がってたりする。
子育ては、そういうことの連続なので、短いスパンで
「これは良い結果だ!」
って思っても、それは2,3年経ったら、それが引き金となって、より悪い結果に繋がることなんてザラにあるんですよ。
例えば、僕がカウンセリングを学んでた時に衝撃を受けたのが、
大人になってぶち当たってる問題の根本が、
「幼少期の親との関係にあった」
ってことでした。
ある管理職の40代の男性がいました。
彼は、部下に激しく怒ることがやめられずに、部下から敬遠されるようになり、上手くマネジメントできていませんでした。
そのことに悩んで、カウンセリングを受けに来たんです。
彼がなぜ、そんなに怒るようになったのか?を掘り下げていくと、
「幼少期に、父親が、母親に暴力を振るっていたこと」
が関係しているんだと分かってきました。
あの時、母親を助けたかったけど、父親が怖くて助けられなかった。
そんな怯えていた子どもの頃の自分が抱えていた「怒り」や「悔しさ」と言った感情が、40代になった今になって出てきていたんです。
僕は、この話を聞いて思ったのは2つ。
1つは、
「40代で起こってる問題が、まさか30年以上前の出来事に端を発してたなんて、誰が気付けるねん!」
ってこと。
「大人になった問題が、幼少期の親子関係に端を発している」
っていう事例を他にもたくさん見てきたから、
「子どもの頃に負った心の傷は、時間は解決してくれない」
っていうことを知っています。
もし、親がこれまでに
子どもの遊びに制限をかけてきたり、
イライラしたり、怒鳴ったり、
不安や心配を投げかけていたなら、
それで負った心の傷は、子どもが大人になっても消えない、ってこと。
10年くらい経って、普通に生活しているように見えても、
人生を妥協したり、
自分の幸せを我慢したり、
嫌なことでも耐えて、
心がボロボロになりながら、
ビクビク怯えながら生活していたりします。
幸せに生きるための作法ではなく、
これ以上、傷つかないための作法を身に付けただけだったりするんです。
2つ目は、
幼少期の親子関係が、未来の自分に影響を与えるなら、
だったら、今、子どもが子どもでいるうちに、親子関係を修復しちゃえば、
大人になった子どもも幸せにいられるんじゃね?っていう仮説。
僕は、BASEを始める前は、学習塾でアルバイトしてたんですよ。
子どもに勉強を教えたくて、勉強を教えてた。
楽しかったんだけど、一方で、
「勉強をやろうとしない子ども」
が一定数いました。
彼らに詳しく話を聞いてみると(コーチング学んでたから、かなり深くまで話を聞かせてもらえました)、みんなに共通してたのが、
「親子関係の悪さ」
でした。
親に夢を否定された中1女子
勉強をがんばってるのに認めてもらえず心を折られた中3男子
自分の行動を悪意だと取られて、誰も本心に気付いてくれない中1男子
好きなものを取り上げられて、ひたすら管理教育を受けている中3男子
などなど・・・。
けっこう衝撃的な話をしてくれる子が何人もいました。
たまたま、その塾にそういう子が集まっていただけかもしれないから、僕はその塾をすぐに辞めました。
それで、親子に関わるようになってみると、
「親子関係が上手くいっていないと、子どもは勉強をしようとしない」
っていう構図は、全員とは言わないけど、かなりの高確率で当てはまることが分かってきました。
それに加えて、さっきも書いたように、カウンセリングから学んだことが重なります。
「親子関係が上手くいっていないと、子どもは勉強をしようとしない」
し、さらに、
「幼少期の親子関係は、子どもが大人になってもその影響は色濃く残り続ける」
(むしろ、幼少期の親子関係が、子どもがどういう大人になるのかを決定づける、といっても過言じゃない。)
この2つの結論から導き出されるのは、
「今、親子関係が上手くいっていないなら、その関係を修復しない限り、子どもの未来はハードモードになるし、ましてや勉強なんてするようになるわけがない」
っていうこと。
「今は、子どもの世話が大変でも、大人になったら、きっと解決するはずだ」
っていうのは、幻想に過ぎないわけです。
そして、さらに興味深いのが、
「今、子どもとの関係が上手くいっているように見えても、子どもの未来がどんどんハードモードになっていくケースがある」
んですよね。
これが「人間万事塞翁が馬」のパターンです。
上手くっていたはずなのに、それがキッカケとなって、子どもの未来が上手くいかないことがある。
何が起こっているのか?
この「子どもとの関係が上手くいっていた」っていうのが、
・子どもが我慢していた
・子どもが親に気を遣っていた
・子どもが親を不機嫌にさせないようにしていた
・子どもが親に合わせてくれていた
・子どもが親の期待に応えられていた
っていうようなことです。
親子関係が逆転しちゃってるんだよね。
親が、
自己肯定感が低かったり、
感情のコントロールができていなかったり、
話を聞けていなかったりしても、
子どもが合わせてくれる。
親が、自分で自分のご機嫌を取れないから、子どもが親の機嫌を損ねないように、細心の注意を払って関わってくれてる。
本来、これって
「親が、子どもにやってあげること」
だよね。
子育て期間中は、楽しく穏やかに過ごせるんだけど、
子どもの精神的な成長に寄与できていないから、
子どもが大人になってからも、
「我慢して乗り切る」
「相手に気を遣う」
「相手を不機嫌にさせないようにする」
「ひたすら相手に合わせようとする」
「相手の期待に応えようとする」
わけですよ。
親との関係で、
「自分を殺して、相手を優先する関わり方」
を学んできたからね。
結果、子どもは、家庭でも、学校でも、職場でも、友達関係とかでも、
緊張して、気を遣ってへとへとになって、自分が何が好きで、何をやりたいのかも分からないまま、
毎日を過ごすようになるから、ほんとにしんどい人生を生きるようになっていきます。
僕ら親は、子どもにそんな未来を、そんな人生を生きさせていいのか?と。
そんな未来、そんな人生を生きてほしいと思っているのか?と。
そんな子どもに、僕ら親がしてあげるべきことは、
「親子関係を改善して、家庭を子どもの安全基地にすること」
です。
「子どもを幸せに導くこと」
じゃない。
「子どもの抱えている困難を解決すること」
でもない。
子どもは、自分で自分を幸せにしていく。
子どもが抱えている困難は、子どもが自分で何とかしていくし、必要とあらば親や周りの人に助けを求めてくれる。
だから、基本的には、親が何とかしようとしなくてもいいところ。
なので、僕ら親が、子どもに幸せな未来を、幸せな人生を生きて欲しいなら、
子どもを幸せにしようとしたり、
子どもの抱えている困難を解決しようとするんじゃなくて、
「親子関係を改善して、家庭を子どもの安全基地にすること」
です。
この一択。
家庭が子どもの安全基地になっているなら、子どもは自分が幸せでいられるように、
自分で考えて、
自分で決めて、
自分で行動し、
その結果を自分で責任を取るようになるから、
「自分で自分を幸せにできるようになる」
んです。
「うちの子は、発達の特性があるから、それならやっぱり親が何とかしないといけないんじゃないの?」
って思うかもしれないけど、それも考え方は同じです。
子どもは、親の想定を超えてきますからね。
だから、親は、子どもを問題視なんてしなくてもいい。
◆最新情報のご案内
公式メルマガ「子どもが自分から勉強を始める親のコミュニケーション」
◆公式SNS
◆書籍・公式サイト
