2,3年ほど前に、リビングの壁を壁面収納にしようと思い立ち、ネットで材料を注文し外枠だけ造ってテレビ台だけ完成させていたのですが、それから気力が続かずにほったらかしていました。
時間と化粧板となる材料がたまたま手に入ったので、壁面収納の製作を再開しました。
(一応完成した壁面収納、化粧板は無垢のヒノキです。)
以前、テレビ台だけ製作した時は、化粧板に樹脂製の木目調のものをネットで購入しそれをベニヤの上に貼り付けていたのですが、今回は以前作った化粧板や扉などはすべて取り外して無垢のヒノキを貼り付けることに。
下の写真は以前、樹脂製の化粧板で製作したテレビ台です。
写真で見るとあまり違いを感じられないかもしれませんが、実物を比べるとかなり違います。
樹脂製の化粧板は傷、汚れに強い、防火性、防水性UVカットなど機能性はあるのですが、無垢の木材と比べるとなにかしら物足りない感じがします。
気功師的に言えばあまり気を感じられない、力がないように思います。
家具としては、断然無垢の木材が良いです。
そもそも化粧板というのは、読んで字のごとく化粧ですから、安いけれども見栄えの悪いベニヤ板やMDF材を少しでも本物の無垢の木材に近づけるために開発されたものかと思います。
ですから、本来は無垢板のほうが良いのです。無垢板のほうが断然値段も高い。
しかし、テレビ台を製作いている当時は、なぜか無垢の材料より化粧板のほうが良いを勘違いしていたのです。
それでも、樹脂製の化粧板の張り方など勉強になったことも多いので良い経験でした。
化粧板のほかに突板(突き板)という方法もあり、これは天然木を0.2mm~0.6mmと薄くシート状にしたものを化粧板のように張って天然木のように見せる方法です。
https://www.well-reform.com/reform-blog/staff/13428/より引用
今回、わたしが製作したヒノキの壁面収納はベニヤ板に8mmのヒノキの板を張り合わせたものですので突き板かといわれると微妙ですね。
化粧になるヒノキを8mm厚で挽いてプレーナー(電気カンナ)にかけて表面を綺麗にします。
引き出しを作ります。箱、箱、箱、箱地獄!もう二度と引き出しなんか作りたくない!と思えるほど引き出しを作りました。
総数23個、もう箱なんか見たくない・・・
何せ、外枠を作ってから2年以上ほったらかしにしたせいで、多少ゆがみが生じ引き出し一つ一つのサイズが違ったので、一つ一つ寸法を図って引き出しの箱をつくるはめに・・・
引き出しを取り付けるのに実はミリ単位の調整が必要で1mm違うだけで取り付けられなかったりするのです。
だから、引き出しを作っても入らないなんてことも多く、そのたびに電気カンナで削って調整してました。
かなり根気の要る作業です。気軽にDIYで作れると思ってる人、そんなに甘くはないですよ、引き出しをなめないことです。
微妙なサイズの調整のためにプレーナーもいるでしょうね、道具がなければ何も出来ません。
とりあえず、引き出しは完成!
引き出しを取り付けました。
いやーここまでくるのにほんと大変でした、やったことないことやるのは、出来ない自分に対する苛立ちとの戦いです。
ただ、イライラするのは本当は自分はもっとよく出来る!ということの裏がえしかと思います。
だから、より良くなるんですよ!この製作の過程で何度も失敗してかなり嫌な思いをしまいした。そのたびに修正、修正です。(エフィカシーが低いと諦めるんだろうなとおもいます、エフィカシーって大事です。)
さて、ここで壁面収納の製作を終えても良かったのです。
見た目も悪くないし、引き出しから上の部分は本棚として使えばいいや、位に思ったのですがもはや身体が許してくれません。(もう許して・・と思っていました。)
気持ちはもうやめたい!と思っているのですが別のなにか動かされるように、上部の扉製作に動きました。
まずは、ベニヤ板にヒノキの8mm厚の板を貼り付ける。(簡単に書いてるがこれも簡単なじゃないんだぜ、やってみればわかるよ)
はみ出した部分を丸ノコでカット
トリマーで切れにはみ出た部分をそろえていきます。
化粧板を削るのとはわけが違う、木の目があるからそれも計算に入れないと木がももけてしまう。
綺麗にそろえたら、今度は角を削る、昔はカンナでやってたんでしょうけどね。
スライド式兆番を入れる穴をルーターで削りだす。この穴に兆番を入れてねじで固定するのです。始めてみる人はこんな風になってるなんて知らなかったでしょ。
私も自分で作るまでは知りませんでした。良い勉強になります。
お次は、ルーターの刃を取り替えて取っ手を作っていきます。
引き出しの取っ手を取り付けても良かったのですが、壁面収納をできるだけすっきりスマートに見せたかったので、取っ手は付けませんでした。
せっかく壁面収納で部屋をスッキリ見せたいのに、取っ手やつまみなんかついてたらスッキリ見えないじゃないか!
美しくない!
ということで多少不便でも取っ手やつまみは付けませんでした。
ということで完成、1ヶ月一日も休まずにほぼフルタイムで作ってました。
やはり天然木は良いです。力あります。
さて、約3年々越しで壁面収納を自作したわけですが、一度高みを目指してその高みに到達してみると違う高みが見えてくるようです。
どういうわけか、アンティーク家具が気になって仕方がない。アンティークの家具がほしいのか作りたいのかわかりませんが、次の頂ゴールはそちらのようです。