フルメタル・ジャケット | Sinn本館

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原題・「Full Metal Jacket」・1987年・イギリス、アメリカ

●あらすじ
海兵隊訓練キャンプで厳しい教練を受ける青年達。キャンプの鬼教官・ハートマン先任軍曹の指導は徹底的な叱責と罵倒、殴る蹴るの体罰の心身ともに過酷を極める訓練だった。

厳しい訓練を耐え抜き一人前の海兵隊員となった彼らは、ベトナムへ送られる。報道部員のジョーカーは、訓練所での同期であったカウボーイと再会。
彼が属する小隊に同行するしフエ市街に先遣されるが、そこには狙撃兵が待ち伏けていた・・・

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●感想・・・観たのは5度目ぐらい
原作はグスタフ・ハスフォードの小説「ショート・タイマーズ」。
本作は80年代のベトナム戦争映画御三家の一つ(残り2作は「プラトーン」、「ハンバーガーヒル」)。

前半は海兵隊訓練所での新兵訓練、後半ではジャングル戦ではなく、ベトナム戦争映画では珍しいフエ市街地戦が描かれます。

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久々に観ても凄いのが訓練所でのシーン。
左がカウボーイで、その後ろがほほえみデブ。右がジョーカー。

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ランニングでの歌(ミリタリーケイデンス)の猥絶さでノックアウト・・・日本語訳の動画

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ほほえみデブVS鬼教官の鬼気迫るやりとりに圧倒・・・正直前半だけの映画でも良かったのではないかと思う出来で、人間の狂気が描かれております。

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後半はベトナムへと舞台を移すのですが、前半の強烈な印象の後に観ると戦闘シーンの方が落ち着いて観れ緊迫感は薄いかも。

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輸送ヘリのドア・ガンナーは、民間人を撃ちまくり・・・「逃げる奴は皆ベトコンだ、逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ」のセリフが狂気そのもの。
良いインディアンとは死んだインディアンのことだ」と同じ暴言。

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ベトナム戦争映画に登場するヘリコプターでは珍しいシコルスキー S-55が登場(撮影がイギリスだった事を考えると英国でライセンス生産されたホワールウィンドかも)。
潰れたおにぎりみたいな、不恰好さが好きなヘリ。

●出演者

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ジェイムズ・T・デイヴィス(ジョーカー)役・マシュー・モディーン 報道員
ピースマークのバッジとヘルメットカバーに書かれた「Born To Kill」がトレードマーク。
主人公なのですが、前半に登場する強烈な個性の二人の陰に隠れがち・・・

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エヴァンズ(カウボーイ)役・アーリス・ハワード 下士官
前半後半通じて出演する数少ない出演者の一人。

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レナード・ローレンス(ほほえみデブ)役・ヴィンセント・ドノフリオ 訓練生
渾名の由来はTVドラマ「マイペース二等兵」のゴーマーパイルから。
ヘラヘラしていた顔から狂気の顔つきに・・・ほほえみデブは名訳。

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ハートマン軍曹役・ロナルド・リー・アーメイ 訓練教官
演技指導のアドバイザーだったそうですが、あまりの迫力から訓練教官役に抜擢。
早口大声でまくしたてる、卑猥な罵詈雑言に圧倒されます。


当時の予告編には後半のベトナムでの戦闘シーンだけだったそうです(↓のは後世の物)。