私は3時間半程度待って、やっと名前を呼ばれた。
診察室に入っていくと、30歳すぎくらいの若いドクター。
事故の様子、今の症状、なぜ、この病院に3ヶ月経ってから受診することになった経緯を尋ねられた。
出来るだけ、詳しく説明をしようとした。
そうするとドクターは、いらっとして、
『もういいです。わかりました。僕の質問に短く的確に答えて下さい。』
・・・この言葉を何度も言われた。
私には事故の様子や症状が、どれが重要で、どれが関係ないのかは、全くわからない。
わかるとしてもシロウト判断だ。
だから詳しく説明しようとしているのに、ばっさり切られた^^;
総合病院は患者さんが多く、忙しいのはわかるけど・・・。
でも、ご自分が話すときは話が長い。
どうも、私はドクターの当たりが悪いみたい。
『保険会社は、ほとんどのドクター、特に開業医はいやがりますね。
とにかく、3ヶ月を過ぎると、保険会社が面談に来るんです。
そこで詳しい説明も面倒だし、書かされる書類も非常に面倒なので、診察に支障が出てくる場合があるんです。
なので、3ヶ月を超えた、外傷所見のない患者さんは、敬遠されますね。』
『とりあえず、レントゲンを撮ってください。』
転院すると、どこでもレントゲンは撮影される。
紹介状があれば、別だけど。
でも、以前のドクターがここに紹介状を書いてくださるはずはない。
たぶん、 『もう、完治しています。』 と言われるだろう。
レントゲンはかなり詳しく撮影してもらったみたいだけど、やはり、異常なし。
ドクターは、首の骨の模型を取り出して、説明をして下さった。
『これが、骨、これは何だと思う?』
『神経ですか?』
いらっとしたご様子。正解だったのか。
『じゃあ、これは?』
『何でしょう?』
ドクターはまるで、無知だねっていうようにフッと笑ってから、
『椎間板。』
覚えといてね。だって^^;
えらそ~!!!
それからドクターは、
『せっかく今日、来られたので、薬は出しておきます。
あとは出来るだけ、首の運動をすることですね。
ネットで検索してもたくさん出てくるので、それを参考に運動して下さい。』
え?薬だけ?自分で運動?
リハビリはしていただけないんですか?
『リハビリ?あ~・・・。したいんですか?
医師である僕が処方すれば可能ですけど。』
本当に上から目線。
『それでは、申し訳ございませんが、リハビリの処方をしていただけませんか?』
私はこのドクターに見放されたら、また病院を探さなくてはいけない。
完全に下手^^;
『わかりました。』
『リハビリしながら、2週間に1度は診察に来て下さい。
僕は●●日はだめだから・・・。●●日に。』
この新しい主治医は、週に2回の診察だ。
ドクターの都合に合わせるのも仕方ない。
診察のあとに渡された予約の紙には、時間まで指定されていた。
総合病院って、定年退職したかたとか、専業主婦とかしか、長期間通い続けるのは難しいんじゃないかな・・・。
そのあと、今度はリハビリテーション科にリハビリの予約に行った。