卒業写真は緑色 | ジャズについて話そうか

卒業写真は緑色

2018年のアカデミー作品賞に輝いた「グリーンブック」観た?

 

ドン・シャーリーという1960年代に活躍したピアニストと

ツアーのドライバーになったやや荒っぽいイタリア人のおじさんの

心温まる(ギリギリ)ストーリーで、楽しめたね。

 

僕はドン・シャーリーのアルバムを持っていたのだけれど、

ムード音楽のような内容であまり感心しなかった記憶があった。

 

それでも、映画を観て俄然興味がわいて、一枚買ったのさ。

この中でスタンダードの「ザ・マン・アイ・ラブ」を聴いて

ぶっとんじゃったんだけど、それは次の機会にして

もっと驚いたのが、「ドン・シャーリー・トリオ」の

「Adieu Madraz」という七曲目に入っている曲。

 

何気なく聴いていると、あれ、この曲ってなったのさ。

 

いやいや、絶対聴いたことがありますよ、この曲。

大好きな曲だから。

 

これって、ユーミンの「卒業写真」じゃん。

まんまですよ。

 

クレジットを見るとドン・シャーリーのアレンジとある。

ということは、元曲があるのか。

 

さっそくググると出てきました。

元の題名は「Adieu Foulsrds,Adieu Madoraz」といい、

アンリ・サルバドールというフランスの歌手が1957年に発表した曲です。

あらあら、「卒業写真」じゃなかったのね。

 

ユーチューブでは、ボサノバに影響を与えたと言われるアンリの

朴訥な歌を聴くことができます。

ジャカジャカジャカってギターの後に出る出だしはちょっと蛍の光っぽいんだけど(笑)

「アディウ・フラー、アディウ・マドラー」と聴こえます。

 

その蛍の光が卒業写真に変わっていく件は、

シュールではあるけれども、僕ら昭和者にはなんとも懐かしい。

 

けれどね、どんまいユーミン。

これって作曲していると結構あるんだよね。

無意識下に浮かんでしまうってやつ。

 

特にジャズ畑の僕らは全然OK。

クオーテーションって言って、アドリブの際に他の曲のメロディを

引用するのはジャズメンならば当たり前!

 

全然気にならない(多分)

 

それにしても、アカデミー賞の映画から、すごい所に飛んだけど、

創作を生業にしている人には、怖い時代になったのかな。

身が引き締まるね。