甘く見ていて、ゴメン!レッド・ホロウェイ | ジャズについて話そうか

甘く見ていて、ゴメン!レッド・ホロウェイ

ジョージ・ベンソン。

大スターだよね。
そのジョージがデビュー当時にいたバンド、
ジャック・マクダフ・バンド。

ジャックはオルガン奏者。
まあまあ、その世界では有名。

そして、その当時にそのバンドにいたサックス。

今日は、そのサックスが主役なのさ。

レッド・ホロウェイ。
そのサックスの名前。

ねえ、聞いたことある?そんなサックス奏者。
ジャック・マクダフのアルバムで聴いても、泥臭いサックス奏者だな、
なんて思ってたのさ、今日までは。

カーメン・マクレイのCD「ファイン・アンド・メロウ」を買って、
そのレッドにたいする考えは、
180度のコペルニクス的転回なのさ。




カーメン・マクレエ 「ファイン・アンド・メロウ」

いやいや、ナイスなライブですよ。これは。
カーメンの中にあっても、
意外と取り上げられることが少ないアルバム。

けど、これは、いい!

主役のカーメンはもちろんだけど、
(特に、語りもまじえてリラックスした雰囲気で歌う
ラストの曲「マイ・ハンディ・マン・エイント・ハンディ・ノウ・モア」は最高!)
バックのサックス、レッド・ホロウェイが最高なのさ!

この人、ここでも共演しているオルガンのジャック・マクダフとずっと一緒に仕事をしていた人。

オルガン・ジャズにありがちな、
泥臭い雰囲気と思っていたのさ。

けど、この 「ファイン・アンド・メロウ」聴いて、
考えが変わったよ。

ここでのレッドは、ベイシー楽団で活躍したフランク・ウェスといい勝負だよ。
音といい、フレージングといい。
テナーはもちろんアルトも鳴っていて艶っぽいのさ。

今まで、田舎サックスと思っていて、ゴメン!
カッキーです。レッド!

しかし、当時のアメリカ・ジャズ界の奥行の深さには、
驚かされるね。
まだまだ、誤解しているミュージシャン多くいるんだろうな。

ぼくのアンダーレイテッドなミュージシャン探しの旅は
しばらく終わりそうにないよ!
うれしいね。