秘密の花園 | ジャズについて話そうか
2010-04-20 10:30:07

秘密の花園

テーマ:JAZZとサックスの話

SHE WAS TOO GOOD TO ME / CHET BAKER





日々「学び」のブログ-kareha







このアルバムを初めて聴いたのは、


いつだったかなあ?










おそらく大学時代、二十歳ごろだと思う。









当時はかけだしのテナーサックス奏者で、


粋がっていたから


どちらかというと軟弱系のチェットは、


「嫌いだ。」

とか人前では言っていたが、実は好きだった。









それもかなり。








一人きりの部屋へ帰り、あまり飲めない(当時は、(笑))

サントリーホワイトを片手に、


いそいそと買ってきたばかりのレコードを


ターンテーブルに乗せる。









3口目を飲みこむとひっそり始まった


2曲目の「シー・ワズ・トゥー・グッド・トゥ・ミー」









なにやらただ事ではない怪しい雰囲気に、


のめり込むように何回も聴いた。









このアルバムは言わば、


チェット・ベイカー の「パンドラの箱」である。









決して開けてはいけないものを、

皆が開けてしまうのだ。









その禁断の魔力の前に

これは、いよいよ人には言えないななどと


一人思った20才の夜。









それから、28年の年月が流れ、

48になった同じく一人もんの僕が、

今久々に聴くこの曲は、

違う意味で同じく心を打つのだなあ。









当時の10倍は飲んでしまうようになったウイスキーを片手に

何回も聴く。









この曲の本当の意味がはらはらと心に届き、


寄せては返す波のよう。









これは僕のための演奏なんだな、

よし、ここはひとつ誰かを毒牙にかけたろうと思う。









人は変わるものである。








  
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