そろそろ2019年度のNagoya POPUP ARTIST(以下POPUP)の合格者の皆さんが発表されるころですが、我々SiNG! BaBY SiNG!も初年度合格以来何度か市内各所でのライヴ活動をさせてもらっています。
去る5月下旬名古屋市文化振興事業団より告知があり、名古屋市交通局の協力で、POPUPを周知するため名古屋市内地下鉄各駅および車両内に掲示するポスターの素材(募集時のイメージ画像では約50枚ほど列車と主に子供達の写る写真がコラージュされていた)にする為、POPUPとしてのパフォーマンス中の画像を募集するということでした。
さっそく我々SiNG! BaBY SiNG!もいくつか撮影済みの地下鉄駅構内におけるライヴ映像より規定の5枚分の画像を切り出し、指定のメアドに送付しました。
約1ヶ月後ウェブにて事業団よりポスターが完成、掲示されたというお知らせがありました。
※画像左下が件のポスター。画像はNagoya POP UP ARTISTウェブサイトより。
…いや、そりゃねえっすよ…
そして月日は流れ、忘れの川の水を飲んだが如くそのような募集のことさえ忘却の彼方に去っていた今月、
ふとしたきっかけで応募した画像がポスターに採用され、すでに地下鉄車内に掲示されているとのこと。
情報を得たその日の夜勤明けの朝、あまり通勤時は利用しない地下鉄の名城線へと突入する筆者SHiGe M。目的はひとつ、中吊り広告の撮影。
通勤時間で人が多いにも関わらず、人の迷惑かへり見ず、決死の撮影を敢行。
ホーリー・シイイィット〜!!
筆者の顔が車内の照明で飛んでしもとるやんけ!
撮影したスマホの画面を見て表情は穏やかに、内心はブチ切れつつ、折り返して今度は地下鉄東山線に乗り換え、再度の撮影を敢行。
今度は余裕を持って撮影するべく、終点で乗客が一瞬不在になるタイミングを狙いました。
やりました。
ばっちし写っておりまする。
3段目の右端、ストラトキャスターを構えております。
…というわけで、まだしばらくは車内に掲示されているとのことで、名古屋市営地下鉄をご利用の際は一度このポスターを探して見てください。
※SHiGe M本日の1曲:
Jean Wiener Trio(with Jean Wetzel: Harmonica) "Le Grisbi(グリスビーのブルース)"
本ブログエントリーのタイトル、「君はメトロ(=地下鉄)の匂いがする」とはジャン・ギャバン(宇宙刑事じゃないよ)主演の1937年フランス映画『望郷(Pépé le Moko)』での有名なセリフ。
…が、どうもこの映画に関して「本日の1曲」のネタにする曲が見当たらないため、やむなく同じジャン・ギャバン1954年主演映画『現金(げんなま)に手を出すな(Touchez pas au Grisbi)』より昔から大好きなこのテーマ曲をお送りします。
テーマを吹くクロマティック・ハーモニカのベンドが何とも悲痛に響く名曲です。途中の装飾音やエンディングの早吹きがどことなくアコーディオンっぽく聞こえるのはやはりフランスだからでしょうか。
ところで、パリの地下鉄は話によると何やら臭いらしく、『望郷』に登場するミレーユ・バラン演ずるヒロイン、ギャビーの如くシャレオツ(死語)な女性に「キミ、地下鉄みたいなニオイすんで?」とかゆーたら絶対はり倒されそうな気がするんですが、
案の定これは昔から定着した日本語の意訳で、ギャバンは原語では「君といるとまるで二人でパリにいるような気がする…(中略)…聞こえるのはメトロの音だけ…(中略)…君はメトロを思い出させる」てな事を言っています。
※ボーナス・トラック:
映画『望郷』がらみの曲が見当たらないと書きましたが、実は取り上げようか迷ったあげくボツになったのがこの曲。
フランク永井『望郷(ぺぺ・ル・モコ)』1959年(映画公開から実に20年以上後)
※映像がおもいっきし映画『望郷』のネタバレにつき閲覧注意。
「あ〜あ〜俺の女(ギャビー)が行っちまう」と映画を見てると泣けるが、見てないと意味不な歌詞が渋い。
なお「俺の女(ギャビー)が」のくだり、最終コーラスのみ「俺のパリーが行っちまう」と見事に「ギャビー」と韻を踏んでいる。(昔はフランスの首都Parisを「パリー」と日本語表記することも多々あった。なお、「パリ」よりもこちらの方がフランス語の発音に近い)