最近、翻訳に関する論文を書いているのですが、その過程で外国語の資料を読む必要があります。文献を探していると、海外の研究論文や学会資料、業界レポートなどにたどり着くことが多く、しかもほとんどがPDF形式です。保存するだけなら簡単ですけど、実際に読み始めると想像以上に大変だと感じています。
英語の文献を読むだけでもかなり疲れます。英語は一応、多少なら意味を推測しながら読めるのですけど、学術論文になると専門用語や複雑な表現が多く、読むスピードが一気に落ちます。特に研究方法や理論部分は、何度も読み返さないと理解できないことも多く、1本の論文を読むだけでかなり時間がかかってしまいます。
さらに大変なのが、ドイツ語の文献です。自分の研究テーマに関連して、ドイツ語圏の研究者の論文に触れる機会もあるのです。でも、ドイツ語はほとんど分かりません。PDFを開いた瞬間、文章がびっしり並んでいるだけでイライラしてしまい、「どこが重要なのか」すら分からないこともありました。英語なら時間をかければ何とか読めるかもしれませんが、ドイツ語は最初の一歩すら踏み出せない感覚です。
最初はとても素朴な方法で、PDFの分からない部分をコピーして翻訳ツールに貼り付けながら読んでいました。でも、この方法はすぐに限界がきました。論文のPDFはレイアウトが複雑なことが多く、二段組だったり、脚注が多かったり、表や図が大量に入っていたりします。コピーすると文章の順番が崩れたり、途中で切れたり、表の構造がぐちゃぐちゃになったりして、翻訳結果が分かりにくくなることが多かったです。特にドイツ語の場合、もともと理解が難しい上に構造まで崩れると、ほとんど意味が取れなくなってしまいます。
そこで私は、「普通の翻訳ツール」ではなく、PDFをそのまま扱える翻訳ツールが必要だと感じるようになりました。できれば、PDF全体を翻訳しつつ、元のレイアウトや表、画像の位置をできるだけ保った状態で読めるものが理想です。そう思って探していたときに見つけたのが PDFTranslator でした。
PDFTranslatorは使い方がとても簡単で、PDFファイルをドラッグ&ドロップでアップロードするだけで翻訳できます。実際に使ってみて驚いたのは、翻訳スピードだけでなく、表や画像、段落の構造などを崩さずに翻訳してくれる点でした。さらに原文と訳文を並べて確認できるので、重要な専門用語や表現をチェックしながら読み進められます。
もちろん、論文を書く以上、最終的には自分で原文をしっかり確認する必要があります。特に理論や定義に関わる部分は、機械翻訳だけに頼るのは危険だと思います。ただ、PDFTranslatorのようなツールがあることで、外語文献を読むハードルが大きく下がるのは確かです。特にドイツ語のように自分がほとんど理解できない言語でも、「この論文が何を扱っているのか」「参考になりそうか」を素早く判断できるようになります。翻訳研究で多言語の文献を扱う人にとって、かなり心強いツールだと感じました。


