終わって始まる

初めが肝心

しかし初めを続けることはもっと


初志貫徹

初めのうちだけそう思う


水をさす大人たち

なるほどね。

こうやって

つまらない仕事をこなし

日々を流れるように過ごす大人になっていく

そしていずれ

水をさす

せめてそれがびっくり水であるように

半熟が丁度いいのか

やっと終わった

あの人の影響力


やっと道が分かれた。


さよなら。

最後のさよなら。


会ってよかった。

もうすっかり

すっかり・・・


よかったぁ

とても安心した私




「実は僕結婚しました。

あなたと同い年の女性です。

もう彼氏はできたでしょうね。

素敵な女性だから。」


おめでとう。

未練なく心の奥からそう思う

でも心の底からじゃないんだ。


母が言った

あんたもタイミングさえ合えば

結婚できたのにね


まさか、そういう風に思ってたなんて。


「あなたを一番大事に大切に思ってくれてない」

って言ったから思いとどまったんだよ。

そう言うと

「そんなこと言ったっけ?

私っていいこと言うわ~。」

だって。


とにかく彼は

私に影響を与えて与えて与えて

トラウマまでも与えて与えられ続けた。

もう他の女性に与えてる。


だけどお母さん

私結婚しなかったこと後悔してない

むしろあの人と結婚しなくてよかったと思ってる

思いやりがない人だったから。


だけど、それでも他の部分がマイナス部分を補うくらいに

すごい男。

すごい男

本当に。

すごい男だった。


やっとトラウマが消えて

あなたを恐怖なしに思い出せるようになりました。


浮気しないで奥さんを大切にしてあげて

なんて、絶対言わない

そんな言葉は嫌味でしかない。

ただあなたに言わないけれど言いたい言葉は、

幸せを祈ってる

いつもいつも幸せを


そしてその豪快な笑い方を

思い出す

こんな夜は

あの人の音楽をききたくなる

好きな人で

親友で

けんか友達で

お兄ちゃんで

弟で

お父さんで


そんなあなたは

私の「好きな人だけ」でいたいんだね


全ての役割を押し付けるなんて

あなたにそのスペースがないなら

もちろん

遠慮します。


そこまであなたは広くない

一生懸命自分を生きてるから

私のウェイトが高まること

そんなに不安になって


ただ

それは、

「好きな人」以外の部分は

他の男に見出すしかないよ

って、あなたが言ったことになるんだから。

「好きな人」なんて

私の中で占めてる位置なんて

ちっぽけなのに

それを望んだんだから


そんな都合のいい話がありますか

結局あなたは

人としての私ではなくて

女の部分だけの私をとったのね。

そんなの他の男と一緒


少しあなたの

成長を待つけれど

待ちきれなくなったその時は

後悔しなさいよ。

と強気な私

そんな依存症のつぶやき


糸がぷつんと切れて

目からあふれる涙


ぷつんと切れた糸は

久しぶりに弟とつながった

受話器の向こうから聞こえる

少し低くなったような弟の声


いつの間にそんなに大きくなって

頼りになる


ホントに愛してるよ。

夜遅いのにありがとう。

頑張れって言ってくれて

姉ちゃんは真面目すぎるって言ってくれて

あんたの声がこんなに

心地よいなんて。

あんたも遠いとこで頑張っとんやね

姉ちゃんも、もうちょっとだけ頑張ってみる


これからも仲のいい兄弟で

困った時に電話しようと思うような

姉ちゃんでいたい・・・・けど

多分姉ちゃんの方から電話しちゃうんだろうね


あんたの幸せを心から願う姉ちゃんなのです


色々な側面

強みが弱みであったり

弱みは強みであったり


様々な面があることなんて

分かっていた


こんな私

あんな私


無意識から意識へとうつった時

それはもちろん強烈に意識される

強烈さの強烈すぎる故に

面と面の間に出来た歪が

深い穴を感じさせる


少し時間を

ごめんなさい

ありがとう


だけど

女としてじゃない私は

一体どこにいるの

女じゃないと駄目なの

人としての私はどうなるの

結局いつも女だってこと


こんなの辛い

馬鹿みたい

絶対忘れられない

だから言いたくなかったのに。

納得できない

でも辛くさせたくない


女じゃなくて人として?

違う

人じゃなくて女

最初からそう


そうよね

最初からそうだった

そこにつけこんだだけ。

違う。そんなことない。


なんで

友達になれない

もう

同じ道を歩くことなんてない

もう

同じペースで歩くことなんてない

もう

同じものを食べることなんてない

もう

同じものを飲むことなんてない


再び

再び


同じものを食べて同じものを飲んで

再び会うこと

ちっとも変わっていない二人

全く変わってしまった二人


「再び」があって、よかった。

必ず相手がいることを知っているんですか

それは一面であることを知っているんですか

一面を全面に捉え

行間すら読もうとせずに


それが相手に届くことを知っていますか

何気ないことが相手には全て届いていることを

フィルターがあることも

それは 貴方の 私の フィルターで

全然違うフィルター


届いていることを届いていると実感することがありますか

それは思ったよりも

届いています

おめでとう。

心からそう思って微笑んだ

自然な微笑がこぼれた

                               


(どうして

なんで)

 

                   

あなたずっと言ってたものね

それが夢なんだって

嬉しそうに語るあなたの顔が

浮かんできた わけじゃない

もうあなたの顔なんて思い出せないもの

                          


ただ、あなたが

嬉しそうにしていた空気を

思い出して

そしてそれを叶えたあなたの

嬉しがっているだろう空気を

想って

だから微笑んだ


私も今から彼のCDを聞く

そう思わせるほどに

嬉しい


こんなにもあなたの願いが叶ったことが

嬉しいから


いや。

そんなに嬉しくない

きっと横には誰かいるんでしょう

また若い子つかまえたんでしょう

もう私はあなたのどこにもいない

最近それをかんじます。


              

あなたを見限ったのは私

あなたは私の中のどこにもいない

なのにこんなに嬉しい

なんなの

あなたのこの影響力

きっとどこまでもついてくる 


だけどさよなら

いつもさよなら

さよならばかり言って

離れられていないのは私

離れているのに

ちっとも遠くない

さよなら