皆逮捕された。残された。 | ヤクザとスゴイ生活

皆逮捕された。残された。

@1997年6月24日

健太と弟の雄太 それに岡ぴーが逮捕された
学ももうそろそろだろう。私は今日ママに嘘をつき学と学兄の家に泊ることにした。

「もうすぐ捕まるかもしれないから一緒にいよう」と言った私は嘘つきだ。
未来の逮捕より過去の浮気が不安材料なのだった


学は近所のスーパーで冷凍餃子を買って来て私に焼いてくれた。
皮と身が分解され見栄えは最悪だったけど初めての学の台所仕事だったので嬉しかった。
お可笑しな事に浮気がきっかけで好き度が加速していく。私だけ。一方的に。
まるで片思いをしている気分になる。

でも学はこの頃心臓がきゅーとなるという感情を覚えたらしい。
それは私が浮気をする行為を考えると心臓が痛いらしい。ふざけるな、自分がしたから仕返しをされたらと不安になっているだけの話だ。想像してはきゅーとなり私に八つ当たりをして私を優しく呼ぶ。


電話が鳴った、学は私を置いてバイクで迎えに来た富沢の後ろに乗り出かけていった。
家の中では兄と彼女がいちゃついていて居るのに気まずかった。

「行かないで、せっかく泊りの許可もらって来たのに」と泣く私。

「皆逮捕されたから会議するんだよ」と仕事を優先させるサラリーマンの様な言い方で
私を斬った。行かないでとマンションの下まで食い下がったが1時間でもどると言う言葉を信じて私は
そのまま外で待った。

夜が明けた道端で私は意地になったのかここに5時間以上も座っている

カラスが鳴いた私も泣いた。外で待つ私を誰も褒めてはくれない。馬鹿だ。


倒れそうだった、1つの事を考えて待つという事がこんなにつらいなんて知らなかった。
だけどこんなに好きなのかと考え気づいてしまった事に倒れたかった。
弱い私は消えたい、このまま無になりたいと考えてしまった
浮気や逮捕 嫉妬や意地、プライド 初めての感情が錯乱を起こし爆発したせいで私は始めて
この世に疲れてしまった


皆捕まった、心細かった。健太がいない日は私は誰に甘える事ができるか?

この夏は楽しくない。寂しいだけでいっぱいになって楽しさが入る隙間が作れない。