今日はしんさんを皮膚科に連れて行った


我が家の子供たちが乳児の時から

お世話になっている先生の所へ


60代の女性の方でとても優しい



そんなに乗り気じゃなかったしんさん

「どこに行ったってこの浮腫と痒みは治らん




担当医の方にも

もちろん相談しているが

タンパク質を摂ってくださいと言われ

利尿剤が出るだけ


「俺の癌数値にしか興味がない

浮腫とかどうでもいいんやろ」としんさん




会社の帰りにちょうど寄れる病院にも一度行ってみた


「ほら、みんな言うこと一緒」とすぐに出てきた


↑自暴自棄ぎみのしんさんの言葉です



リンパマッサージや、医療針など

色々提案してみても

しんさんが行くことはなかった


どうせ行ったところで…というのが

正直な気持ちだろう




それでも

何か

少しでも副作用を軽減させる方法はないのか




ということで

しんさんお気に入りのスーパーに行くついでに

病院も近くにあるから


という流れで

スーっと駐車場に車を停めた


(まんまと連れて来れたぜニヤリフ)







いつもなら患者さんが多く

長時間待つことを覚悟して行ったが


猛暑の為か空いていて

20分ほどしたら名前を呼ばれた




先生はカルテを眺め

私たち家族の顔を見上げた

(次女がお世話になったばかりだったので

うんうん、お母さん覚えてるよ。

というような笑顔を向けられた)


そしてしんさんの足に触れる



予防「あらー、これは辛いわね。」


と症状についてしんさんとあれこれ話す



予防「内服薬を渡してすぐにでも痒みをとってあげたいけれど、オプジーボとの相性があるからねぇ…」と



そう話をしている間にも

先生の手はしんさんの足に触れていて


少しでも痛みが和らぐようにという

気持ちが見てとれた



予防「皮膚の炎症を抑える薬と、保湿剤を一度試してみようか。それで様子を見て

またなにかあったら来てくれる?


熟睡できないのは辛いわよねぇ…


どうするのがいいかねぇー…

先生も色々考えておこうね」と



優しい笑顔で

私たちの気持ちを汲み取ってくれた



根本的な解決にはならなかった


それでも

少しでも改善させたいという先生の想いは

しんさんにも伝わったようだった


言葉にはしてこないけど

表情やしぐさで私にはわかる




今夜のしんさん飯は



豚バラの味噌焼き

ローストビーフ

長女リクエストのからあげ

(見えないところにお野菜あります)



「なんかさ

最近よう写真撮っとるけど

誰かに見せるなら野菜添えてな。


あと皿も

もっと良いのあるやろ。」としんさん



…なんや、よう喋るやーん真顔と私


いつもならきっと心の中で思うだけで

あまり口に出してこないから




今夜の我が家には

なんだかいつもとはちょっと違う


優しい空気が流れてる



しんさんが病気になってから

人の視線や思い、本心に

敏感になった気がする


人の優しさがより心に染みるようになった



この感情を忘れてはいけない



同じ物事でも

言葉の伝え方でこんなにも相手の捉え方が変わる


目に見えない想いを乗せて

相手にちゃんと伝わるから



子供たちにも本当の優しさを伝えていきたい