それを愛と呼んだんだ

寂しさと悲しみが出会ってエントロピーを増大させる
二つが混ざって合わさって 新たに産まれる感情を
その灰色の感情を
僕らを愛と呼んだんだ

心の隙間を埋める欠片
それが愛だった

いつから愛の色はピンク色に染まったのか
鮮やかな色の 下地は暗いはずなのに

求めるものが大きいから
だから苦しむのだろう 病むのだろう

穴を埋めるそれだけで
それだけで 愛には精一杯