様々なテレビ番組で報道されているように、あの東日本大震災から半年、9.11テロから10年と、どちらも印象深い事件の節目となる日ですね。
9.11テロの時、今でも覚えていますが、ちょうど石川県金沢方面に出張中で、別の部屋に泊まっていた上司から電話がかかってきて、テレビをつけてみると世界貿易センタービルが煙だらけで、映っていました。
その後ライブ映像をず~っと見ていた記憶があります。
そして、今年3月の大震災・・・
今ではすっかりどちらも日々の話題にはあまり出てこなくなり、テレビもいつも通りの内容になってきました。
(原発の件は、いまだに続いていますが)
私自身もあれから10年、半年と経っていると、その時の記憶であったり、居たたまれない気持ちであったりというのは、正直徐々に薄れてきているのは事実です。
そんな時、「人間は忘れる生き物だ」という言葉を思い出します。
「時が解決してくれる」というポジティブな見方も出来れば、「時は全てを忘れさせる」というネガティブな見方も出来ます。
被災された皆さんのように、いつまでも過去にこだわっていては何も進みはしません。
そんな気分でなくても、前に進まねばならない時もあるのです。
でもこうやって時々、その時のことを思い返し、もう一度ゆっくり自分の記憶を掘り起し、そのことについてじっくりと時間をかけて考えてみる。そうすれば、その当時とはまたちょっと違った見方が出来るかもしれません。
歴史的大事件の『記録』は、ずっとずっと残っていくと思います。
ただ、その時の『記憶』は徐々に薄れていくと思います。
そして、その時感じた『感覚』や『気持ち』も徐々に薄れて行くでしょう。
是非、紙面上の『記録』だけではなく、感情や気持ちのこもった『記憶』も後世に伝えていきたいですね。