先日、ある企業様にお邪魔してレッスンを始めます、という記事を書きました。
(http://ameblo.jp/simplenglish/entry-11008030679.html )
実は、当日になってどうしても社内での仕事の折り合いがつかないということで、一旦キャンセルになりまして、本日レッスンを行うことになりました。
レッスンを受けられた方々は、以前に英会話学校に通っていたので、少しは会話することはできます。
しかし、先日のブログでも書いた通り、この方は、「英語で微妙なニュアンスを伝えたい」という希望を持っていらっしゃいました。
このリクエスト、結構高度な技術を要するのですが、でもなぜこの方がそういったリクエストを出したかがこの日分かりました。
例えば、巷の英語学校では、
I would like to have a couple of tea.
というように、いかにも仰々しい英語の文章をこれまた仰々しく日本語に訳して
「お茶を一杯頂きたいのですが」
と、こんな風にワンフレーズをそのまま丸暗記。
状況に応じて変化させるのは、haveに続く部分だけ・・・
正直これでは、自分の気持ちを十分に表せるわけはありません。
ちょっと変えたいなと思っても、そんな説明は一切受けていないわけですから、変えようにも変えられません。
だから、とっさのとき頭にこのフレーズが出てこないのです。
しかも、通り一辺倒の覚え方なので、いつでも I would like to を使わざるを得ないのです。
そしてこれが「英語で微妙なニュアンスを伝えたい」という理由だったんですね。
そしてさらに驚くべきは、そんな単語の説明無くしていきなり発音を、「wouldとlikeは、くっつけて続けて読むように。」なんて教えるもんですから、もう丸暗記するしかありません・・・
まぁ、なんとつまらないレッスンなんでしょう
そこで今日は、単語1つずつ丁寧に説明してみました。
・英語の文章の作り
・なぜwould likeなのか
・toの果たす役割
・haveがどうして使えるのか
そんなことを説明しているうち、生徒さんから「あぁ~」という声がたくさん聞こえてきました。
私の一番聞きたかった言葉です
「分かった」よりももっともっと嬉しい言葉ですね
そして最後に私はこう言いました。
「別にお茶を一杯もらうのに、そんな丁寧な言い方を普段していますか」
「様々な国に、それぞれの特徴を持った英語があります。だから日本人だけが意味も分からずネイティブのように話さなければいけないなんてことはないのです」
すると生徒さんから
「じゃあ最悪、I want teaだけでもいいんですか」
すかさず私は答えました。
「いいんです」
確かに文法としても不完全ですから、決して100点満点ではありません。
でもこれでも十分に意味は通じるはずです。
つまり、これが私がずっと言ってきている『使える英語』なんです
日本人はとかく、何でもルールや形式ばかりに目が行って、物事の本質を見失いがちです。
ですから、英語も「ネイティブっぽく」しなければいけないという意識が生まれてしまったのでしょう。
しかし、英語は日本語と同じ『言葉』なんです。
そして、『言葉』は生きているのです
いくら覚えている単語数が少なくても、いくら発音がうまくなくても、いくら文法が間違っていても、しっかりと自分の言いたいことを伝えることがまず大切なのです。
コミュニケーションのを取るために必要な道具、それが『言葉』なんです
国によっては、聞くに堪えかねるような英語を話す方もいます。
ですが、自分を表現する『術(すべ)』を知っていれば、完璧な英語でなくたって全く問題ないのです。
まずは「ネイティブのような英語」が「正しい英語」だという固定観念を捨てましょう
それが私がずっと言ってきている「英語への入口」であり、シンプルイングリッシュは、そこまで皆さんをお連れすることが出来ます。
言葉を勉強することは、とっても楽しいんです
是非、一緒に英語の世界に飛び込んでみましょう
では