JICA寄附について
2007年04月12日 15時51分22秒にjanicのブログ(http://ameblo.jp/janic/page-5.html#main )に投稿したものです
とうとうこのコーナーのヘッドに自分の写真が入りました。
この写真は、事務所のある早稲田奉仕園の庭でプロの方が撮影したもので、?年前のものです。最近は、JICAの積極的寄附募集を始める件で、その対応でいろいろと考えこんでいます。みなさんはJICAが数年前に独立行政法人に変わったことはご存じですよね。国家機関とは言え、民間組織的な自由最良や決済権を与えて、活動の質や効率を上げることが目的でつくられた法人枠です。
しかし、この独立行政法人というのは、一般市民から寄附を募ることも許されており、特別公益増進法(いわゆる特増)の対象にもなっているのです。100近い独立行政法人のなんと4割近くが、寄附を一般市民から受け付けているのです。ですが、その実態はあまり知られておらず、多くの独立行政法人の寄附集めは、まだ大規模で目立つものは本当に少ないようです。そんな中、JICAも「ぜひ寄附したい」という人の寄附だけを受け付け、積極的な広報は避けてきました。もちろんNGOからそういった活動を避けるようにしてほしいという声が強かったからです。
ところが、JICAは今年から寄附金募集を積極的にやろうと計画していました。4月からです。しかも、集まった寄附金はNGO支援使うという計画を考えています。しかしNGO側はもちろん黙っていません。「民業圧迫だ」「NGOの寄附募集と対象者が重なってしまう」「JICAは国家機関である。なぜNGOの領域にまで踏み込んでくるのか」といった意見が相次ぎました。JICA側からも何度も「そういった不安は少ない」という説明が何度かありましたが、NGO側はあまり納得していないのが実態です。
JANICとしても重要な課題として今もJICAの寄附金の積極的募集に対する対話をJICA側とNGO側で続けていきます。今後はワーキングル・ グループとして数名のメンバーで基本的な寄附募集のあり方を双方で検討する予定です。そのため、積極的な広報活動は先延ばしにしてもらうことになりました。
明らかにこれまでの国家が行うべきことを代行する法人として財政構造や決定構造も大きく変わらない組織が、寄附金を一般市民から集めることは、NGOにとって、市民社会にとって何を意味しているのでしょうか。非常に不安を感じます。民間のNGOか独立行政法人かの区別があいまいなまま、寄附をする文化が市民社会の中に広がるわけです。場合によっては、「行政関係のしっかりした組織だから他のNGOより安心」といった反応をもつ人もいるかも知れません。市民との共感が活動の基礎になっていたNGOからすると、その基盤が崩れ落ちていくことに等しいことではないかと思ってしまいます。
確かに共同募金のように、国家が募金活動を積極的に展開してきたケースも戦後間のない頃からありました。しかし、そういった構造は70年代からガラリとかわり、今のNGOやNPOのような市民からの寄附や共感をベースに、自律性の高い市民社会組織が徐々に生まれて今日に至っているのです。そのことを思うと、この独立行政法人の動きをどう考えたらよいのか正直、頭が痛いです。
またいろいろと動きがありましたら、お知らせします。
