ネットワークNGOの経営
JANICに入ってちょうど1年経ちました。これまでもいろいろとありましたが、なんだか毎日非常に忙しいです。
JANICの前は、シャプラニールという現場のNGOで働いておりました。もちろんJANICの正会員でもありましたので、私もシャプラニール時代からよくJANICの行事にも参加しておりましたし、副理事長も一度務めさせていただいたことがあったので、ある程度JANICの内情は知っているつもりでした。
改めてJANICの事務局長として1年務めてみて、実感するのは「経営の難しさ」です。特にお金集めです。
私が以前働いていたシャプラニールは長い歴史があることもありますが、「地震」「サイクロン」「識字」といったキーワードで多くの方々に支援を呼びかけると、それなりに寄附が集まっていました。しかし、JANICは何を見せれば寄附が集まるのか、正直実感がわきません。今でも寄附の実績は、200万円~400万円の間を上下していて伸び悩んでいます。いろいろと考えて模索もしているのですが、まだ私は突破口が見えておりません。
印象的だったのは、昨年イギリスのネットワークNGOのBONDのスタッフがJANICを訪問した際、いろいろとBONDの姿勢や経営方法を説明してくれたときです。彼らは政府資金、会費、事業収入をちょうど3分の1ずつ集めており、一般市民からの寄附は集めていないとういのです。ですから、イギリス市民の多くはBONDの存在をほとんど知らないというのです。
「なぜ?」という質問にそのスタッフは「ネットワークNGOはあくまでもNGOが支えるもので、寄附マーケットを食い合っては意味がない」という、明瞭な回答でした。また、NGOがBONDに支払うお金も額が大きいことを知りました。
日本のNGOがJANICの数百万単位の寄附を払うことは正直実感がわきませんが、会費がJANICの財政の中心を占めることは望ましいとは思います。しかし、JANICはBONDとは違って、これまでも一般市民からの寄附や事業を中心に財源確保をしてきたところがあります。これはひとつの特徴と思っていいのかと思います。しかし会費、寄附、事業収入を入れても、今のところ2割あるかどうかというところで、徐々にではありますが委託事業の割合が高くなりつつあります。
これから、これをどう見ていくか、深い森の中を歩いてるような気分です。
ネットワークNGOの経営も「日本型」の部分があっていいと思いますが、はたして・・・この森の出口はどこなのか???わ、わからない。
