台風が今までにないスケールというので、朝神田川の水位を見に行った。
30年ぶりのことである。
昔は神田川はよく氾濫した。
たどると江戸時代もである。
治水は大変だった。
今も、後楽園の手前で大きな貯水槽が出来、飯田堀も駅ビルの地下が貯水槽。
そのおかげで、最近は水が出ない。
護岸も高くなっている。
だが、台風が来る前に水位は、もう一杯に高い。
昔は玄関に、舟が来たこともある、ままなりいきに任せようと、お昼からの暴風に備えて母の食事を届けに行くことにした。
うちのマンションの玄関は階段があり高い。
昔はこれが大水の時に助かった。
余分な水は、地下の駐車場に、ここもいざというときの遊水地だった。
台風はいつも間にか、太平洋に出てしまう。
月は、綺麗な大気の中で、駅ビルの上で輝いていた。
今日は敬老の日。
老いた母も、車いすで老舗の鰻屋さん来た。
夕方まで、母は孫が来ると言って、道路に出て頑張っていた。
孫も曾孫も来ない、後で内緒で私が雷を落とそう。
母には内緒?
甥っ子は、私が父親代わりで育てた。
来なくてもイイがたった一人の祖母を無視していたのでは、自分の子供たちにも将来良い影響を与えない。
老いの中にいる三人で、心持お祝いをする。
自分で自分の老いのお祝いをしてもイイではないかと思う。
私には神楽坂が無事、昔のような水浸しにならなかったことを感謝した。