撮影会は、特別なお道具が必要だった。
カメラマンは、デーライト、太陽の自然光で撮りたいという。
窓から入る光の強さも、時間で違う。
大変な課題!
カメラの画像と目で見た茶道具は違う。
お道具の組み合わせに、朝早くからお昼まで、
茶碗を、私の宝物の茶碗を使う。
私も、カメラ部だった。
要求は分かり、自然光で上手く映る道具を撮り合わせる。
カメラマンは、中置にも一生懸命シャッターを切った。
カメラは流石ニコン!
フラッシュも間接になるように工夫。
あらゆる角度から、何十枚も撮る。
洗い茶巾の場面では、取り合わせが感動したようだ。
茶碗は黄瀬戸の本物の馬盥、もう、その水面を撮るのに、這い蹲って角度を低く撮るというコリよう。
やはり、プロのカメラマンは違うんだと感心した。
私も競って、水面を撮ろうとした。
カメラマンが撮った写真は、見せてもらえなかった。
そのことは、いまだに残念!