![]() | 週刊東洋経済 2019年2/16号 [雑誌](最強の通勤電車) 710円 Amazon |
通勤電車の特集記事が読みたくて”借りて”きたんだけど
他に面白い記事があって、すごく腑に落ちたんで
丸々引用して紹介したいと思いまして
貨幣になれなかったビットコインの必然性 by 岩井克人氏
抜粋して引用します、
>「貨幣とは、言語や法と同様に、純粋に『共同体』的な存在である」
と前置きして、ここでいう共同体とは、貨幣を使う人たちの
単なる集まりで、出入りは自由。
法律で利用を強制されているものでもない。
例えば円だと、円を貨幣として使う日本人も外国人もいる。
貨幣共同体とは、自己循環論法の働く範囲という言い方も
できます。
ビットコインの場合、この共同体が形成される前に、
単なる投機資産になってしまった。
商品と貨幣の違いを考えてみる。
ここに100円のペットボトルの水があります。
お金を支払って人がそれを手に入れようとするのは
「飲みたい」からです。
商品の価値は究極的に人間の欲望が根拠になっています。
では、お金はどうでしょうか?
ある人が商品を売って1万円札を受け取るのは
モノとして欲しいからではありません。
「ほかの人がそれを1万円札として受け取ってくれるから」に
すぎない。
その「ほかの人」に1万円札を受け取る理由を聞いても
「ほかの人もそれを1万円札として受け取ってくれるから」
と答えるはずです。
1万円札の「1万円の価値」を支えているのは人間の欲望では
ありません。
「貨幣とは貨幣として使われるから貨幣である」にすぎません。
この自己循環論法が働けば、モノとしての貨幣は
貝殻でも。紙切れでも何でもよくて
その究極の形が、暗号化された単なる数字の羅列(仮想通貨)
です。
ビットコインはそこに至らなかった理由は簡単
それが投機資産になったからです。
貨幣について自分なりの基本定理があり
「あるモノが貨幣として流通しているときは、貨幣としての
価値はモノとしての価値を必ず上回る」ことです。
当たり前ですが。
もし手元にある100円玉が、モノとして200円の価値を
持っていれば、誰もそれを100円の価値しかない貨幣として
手放すようなバカなことはしません。
ところがこのビットコインはこの状態
(モノの価値>貨幣の価値)になりました。
投機資産という価値のあるもののなったからです。
現在、1ビットコインが50万円だとして、この先どんどん
値上がり、して1年後に100万円になるとしたらどうでしょうか?
「100万円です」ということは、誰でも100万円になるまで
持ち続けるはずで、50万円の支払いには使いませんよね。
皮肉なことにビットコインは新しい貨幣だとして騒がれた
ことが値上がりを生み、投機の対象となったことで
貨幣になる可能性を自ら殺してしまった。
そして、価格がまだまだ上がると期待した人が
なだれ込んだ結果、バブルになってしまった。
もちろん、バブルは永遠に続きません。
あるところまで行き着くと、それ以上の高値で買ってくれる
人はいなくなります、バブル崩壊です。
m(_ _)m
](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51d89AzOk9L._SL160_.jpg)