キンバトは過去に一度だけ石垣島で会った経験があります。今回は再会を目指しますが、宮古島では頻繁に姿を見せると事前にきいていましたので期待大です。
まず、大野山林に入りました。キンバトは道路に降りて採餌している場合が多いというがなかなか見つかりません。アカショウビンやサンコウチョウの声は常に鳴り響いていました。やがて、その2種は姿を見せましたが一瞬のことで写真には撮れませんでした。しばらくするとカラスバトの鳴き声も聞こえてきましたが姿は見えません。しばらく歩いていると前方に野鳥らしき姿が見えました。写真を撮ろうとしたが間に合いません。その野鳥がまさにキンバトでした。キンバトはちょっと離れた木の枝に止まりました。その時の写真がこれです。
大野山林内でキンバトに会ったのは、この一度きりです。
翌日、早朝に大野山林の外周を車で回りました。すると道路上で採餌するキンバトを発見いたしました。
夕方には一直線に飛ぶキンバトが数回目撃されました。
さらに翌朝には、隣の植物園で巣材を藪の中に運ぶキンバトを見つけました。同じパターンで飛ぶので飛翔写真が撮れました。
【キンバト】
金属光沢のある、緑色の美しい羽をもつ鳥で、ハトの仲間では日本でいちばん小さい種類です。八重山諸島と宮古島の森にすんでいて、ここがキンバトの分布の北限になります。昼間は森の中にいて、夕方になると林道や畑の周辺に出てきて、餌をさがします。飛び方に特徴があり、木の高さすれすれのところを、ものすごいスピードで、一直線に飛びます。
森林に生息します。比較的薄暗い林を好み林の中を低く飛ぶことが多く、長距離を飛ぶことは少ない。
食性は植物食傾向の強い雑食で果実、種子、シロアリ等を食べる。地表を徘徊し採食を行う
日本では国の天然記念物に指定されています(指定名称は「リュウキュウキンバト」)。

