沖縄県総合運動公園の池では20羽ほどのハシビロガモが越冬している
水田地域で見るハシビロガモは非常に警戒心が強く近寄ることは難しい
しかし、この池では餌付け状態になっており、人を恐れず逆に餌をもらおうと近づいてくる
高齢者や親子連れなどがパン屑や鯉の餌を与えている光景が目につく
集まってくる野鳥はハシビロガモのほか、バン、オオバン、キンクロハジロなどがいる
ハシビロガモは日本では少数が北海道で繁殖するが、大部分は冬鳥として主にユーラシアから全国に渡来する
独特な採食行動を持つカモで、嘴を水面につけ水面に浮かぶプランクトンや植物の破片などを濾しとって食べる
嘴の縁にある板歯と呼ばれるくし状の突起が他のカモより発達しており、それが濾過器の役目を果たしている
湖沼,河川,海岸,溜め池などで生活するが、過栄養になって水草が生育できなくなったような池でもプランクトンを濾しとって採食することができるという
雌雄別の特徴は、オスの頭部は光沢のある濃い緑色でメスの頭部は薄い褐色、虹彩(目の色)はオスは黄色なのに対して、メスは褐色である



