今、リアルタイムに年末の夜に、BAMAKOの宿でなんとなく思い立って書いてます。


なんと実感のない年の暮れでしょう。


海外、特にメディアから発せられる情報が少ない地域にいると、
喧騒の街とはいえ、いつも通りの一日が流れているに過ぎないのです。


一年はカレンダー上の出来事で、年齢は何かの指標だけでしかないのかな?
なんて、今まで考えた事のないような感覚になっています。


過剰に、「年末だから」、「年が明けるから」、といって煽られるものもありません。

とはいえ、一般家庭では区切りの日ではあるので、みんなオメカシしたり、
豪華なご飯を用意しているようです。


年越し時には、ここぞとばかりに広場で歓喜の音楽が演奏されるらしいです。
受身でいられないアフリカンの祝い方が気になってしょうがありません。



1月21日に日本を発ってからの344日間は、あまりに目まぐるしく、とんでもないスピードで過ぎて行きました。


"二十歳を過ぎると一年が早い"というのは良く聞く話ですが、それとはちょっと意味合いが違うように思えます。


仕事でも、スポーツでも、勉強でも、
集中している時、緊張状態の時に時間が経つのが早いと感じるという感覚と、
季節的な区切り、行事的な区切りがなく1年がワンシーズンのようだったという、
この二つの感覚が混ざったが故にだと思えます。



気持ちが高ぶる瞬間に身を置くために、自分を守るために、納得がいくように、
気を張っていた時間がとても多かったです。


それは、これまで26年間培ってきた種類の気の張り方とはまったく違うものでした。
なぜなら生活環境も違えば常識も違うからです。


国境を越えるとそれまでの当たり前が当たり前でなくなって、また移動すると変わっていく。
それが今年で20ヶ国分、20回も目まぐるしく変わっていきました。

所変われば、抱える問題も変わります。


自分のように数週間そこに居たくらいでは、深いところまで知るのは難しい。


だけど、場所を転々とすることで、より敏感に変化というものを感じれた部分もあります。


そういったことから、
今年一年はいろんなものに"直面"した一年だったのかなと思います。

たくさんの困難な状況、心揺さぶる状況に"直面"したことで、
今までで取り付いていた余分な贅肉が削ぎ落とされ、よりピュアな姿になってきたのではないか、とも思います。


また、いろんな"側面"を目の当たりにしました。
それは町の風景だけではなく、人の日常、働く姿、いろんな背景を持つ世界の側面でした。


さらに、一番食いたくなったのは"ラー面"


なにより環境を変えるごとに、"面食らった"出来事ばかりでした。



というわけで、去年一年を一文字で表すと 『面』



まだ目的の場所に辿り着いていません。


一年の終わりも、今は単なる通過点にしか感じません。


まだ何も終わってません。


年末年始なんて関係ありません。









ただ‥‥今日ばかりは絶対ビール飲みます。







アニソゴマ(おはよう)


セイドゥー・トラオレでございます。



新しい事が多すぎて、
夜には倒れこむようにベットに沈む毎日を過ごしていたここ最近。


珍しく体調が優れない。

昨夜微熱があったような、なかったような‥‥。


ここアフリカで特に気をつけなければ、ならないもの。


それはマラリア。

年間300万人がマラリアによって命を落とし、年間100人もの日本人がマラリアに感染している昨今。


その種類も多種多様で、最も致死率の高い熱帯熱マラリア、
三日熱、四日熱、卵形マラリアとあり、その治療方法も違ってくる。


予防薬の特性・効果も大きく変わり、すべてのマラリアに効くという万能薬は現段階ではない。
さらに予防薬は、強い薬なので人によっては過剰な

副作用で自殺・他殺・錯乱・うつ状態にまで至る可能性もゼロではない。


マラリアに関する細かい知見は割愛して、今回選んだマラリアとの付き合い方。


"体調を崩し、少しでもマラリア前兆と感じた時には、すぐに病院に行く"


というのを軸に‥‥


・病院の無いところには基本滞在しない。
・熱帯熱マラリアに特化した、発症初期のスタンバイ治療を行う治療薬を携帯(コアテム)等。


発症してからは時間との戦いになるので、如何に早く症状に反応・対応できるか。
そこに重点を置いて、西アフリカの旅。



そして今回、強い倦怠感と多分微熱。 これは、当初決めた通り即病院へ。

紹介してもらった病院は信頼できるだろう外観の大きな病院。


中に入って、超片言のフランス語でマラリアの検査を受けたい旨を受付のおばちゃんに話す。

なんとなくわかったのは、10000と5000という数字くらい。


英語が話せる人はいないかと聞くも流され、話が通じないことに、逆にイライラされ放置される。


マリ人は陽気でいい人が多い。
だが、特に受け付けなどの窓口は、気まぐれが過ぎる事が多い。


ある旅行会社では、航空券の金額を聞いているとき、3回目の質問にはすでに飽きてしまって

調べるのを止めたり、お客さんがいない屋台で、頼んだはずのものを忘れていたり。


接客業はすぐに飽きられてしまう。


それは病院でも例外ではなく、とりあえずマラリアの検査がしたいことは伝わったみたいだったから、
わざと目の前のイスで待ってたら、次々と後から来た人が診察室に吸い込まれていく。


おばちゃんと何度も目が合うが、確実にほっとかれている。

ここは恐らくマリでもトップクラスの病院。


幸い隣にもう一人別のおばちゃんが座りだしたので、

激しくアピールしなおすとジェスチャー混じりでわかり易く説明してくれた。


「診察代10000CFA、検査代5000CFA、OK?」


「もちOK」と、もっかい激しくアピール。


そして、やっと精算。



呼ばれて診察室に行くと、
英語がイケるという医者の英語は、言いたいことの20%くらいしかよくわからなかった。


正直フランス語圏で何かあったらやばいなと思った。

コミュニケーションが取れなさ過ぎる。

気まぐれすぎる。



さて、流れに乗って、いざ検査室へ。

部屋に入ると左手の指先を消毒液で拭かれ、「ちょっとごめんね」と言われる。
次の瞬間、太目の針で一瞬ブスっと刺し、引き抜かれ、ポタっと落ちた血が検査盤に付着して準備完了。



そして、待つこと20分。



ついに結果の時。



アウトなら恐らく入院。



判定‥‥‥‥



Go For  シルバーバック




            Negative !!



えっ!? ネガティブ!?!?



ポジティブの反対はネガティブ‥‥



どうゆうことーーー?



とりあえず落ち込む。


慌てて、検査室に駆け込み、「マラリア?、ノーマラリア?」


と聞くと、「ノーマラリア、ノープロブレム」


検査結果が"Negative"っていう表示‥‥なんとかならんもんですかね。


そういえば、今日はクリスマス・イブ。

イスラム教国では、あんまり関係ないのね。


"NEGATIVE"の結果表が最高のプレゼントだわ。



健康第一!






どうも、最近は自分の事をセイドゥーと自己紹介している、怪しい日本人です。


結婚式の時にも子供達が強烈に集まってきて、Babaが僕の事を「セイドゥーだ」というと、
子供達は握手を求めてくれ、「せいどぅー、さばぁ」といってくれるのが嬉しい今日この頃。


もちろん、元気満点の「サバァ ビエン」だぜ。


いや~1時間のレッスンで出来ることってほんと微々たるもので、Babaが叩く音とは程遠い。
太鼓なのに、なんであんな色んな種類の音が出るのか疑問が膨らむわ。
音感もさることながら、リズム感が半端じゃないね。


バッカバカ叩いた後に、「はい、やってみて」みたいに言われるけど、わけわからん。


徐々にビギナー度を理解してくれて、とてもゆっくり叩いてくれるようになったのはいいけど、
ほんとあんな綺麗にはっきりとした音が出せれば気持ちいいだろうに。


練習でなんとかなんのか?と、さえ思えてしまうけど、太鼓が好きになるように。



そして練習二日目にはまたしてもセレモニー。

今回はエイズ撲滅に関するセレモニーだったが、そこでも盛り上がってました。

前回、グループとも顔を合わせているからか、みんなフレンドリーに迎えてくれる。

知らないおっさんも「セイドゥー」と呼んでくれお茶をご馳走してくれたり。
物凄いマイペースだと思う反面、あんまり壁がないのが嬉しい。


昼飯には、
油分満点の炊き込みご飯の上に、形のまんまの魚や切り分けられていない肉塊、
芋丸ごと、玉ねぎなどが大胆にタライで運ばれ、5~6人で囲んで右手でちぎり、すくって食べる。


ごっつい体と筋肉質な彼らはガンガン食うのかと思いきや、全然食わない。
いつも最後まで残って食ってるのは体が小さい日本人。


なぜ天然で、あのバキバキの体つきになるのか。


そして、また音楽。

グループにいる踊り手の女性は足に障害を持っているけど、足引きずりながら踊りだす。


激しく踊って、途中段差で転んでしまった。


慌てでっかいマラカスを持った女の人が駆けつけて、
助けると思いきや、またがってその上でマラカスガンガン鳴らしだす始末。


次の瞬間、事務の仕事をしていたワイシャツを着ているオネーチャンも遠くから飛んできて、
起き上がらせるのかと重いきや、倒れている人の顔の上にまたがって、ステップを踏んで踊りだす。


しまいには、倒れていた人が倒れながら手を空に突き出しながら踊りだした。


誰も止められません。



曲が終わると、倒れていた人がマイクを取り上げ、プロレスさながらのマイクパフォーマンス。

お題は、『段差』について。

そして、その敷地を所有しているオフィスに向かって、青筋立てて抗議。


会場大爆笑。


勝てないわ。


そして、最近は前に出て踊らされるし、まいったな~。




そういえば、Babaの元へ練習に行く途中に出会う子供達が、
何故か僕を『トラオレ~、トラオレ~』と呼ぶようになりました。


というわけで、またしても頂戴しました。


私、正式マリ名、『セイドゥー・トラオレ』で御座います。