忘れられない声
手の大きさ
暖かい体温
私を見る目
手を伸ばせば髪に触れる感触さえ思い出せる
頭を預けるといつも胸ポケットに入ってたタバコに頭があたる
帰る前にはいつも駅で髪をなでてくれた
泣きながら帰りたくないという私を時間ギリギリまで一緒にいてくれたその優しさ
最後は笑って、といつも袖で涙を拭いてキスをくれる
もう戻れないと分かっていても
思い出すのは優しく語りかけてくれる声だけ
忘れられない感触
今も思い出すたびに泣いてるけど
それを拭いてくれる人も、抱きしめてくれる人も
すでに別の人の物