書くのもしんどくなってきましたが。苦

でも、結局私はこのマネージメントカンパニーからお金を受け取り、残った荷物をその日の夕方引き取らされ、鍵を返し、引っ越す家は無くなりました。

この時点で、十分詐欺ですし、マネージメントカンパニーも、レナートの仕業とはいえ、2重契約をしてしまい、私が鍵をもち、そこで、盗難まであったので、十分に裁判所行きの話しです。

私の友達はNYに長く住んでたり、生まれ育った人たちなので、その人たちに駆けつけてもらいましたが
それでも、彼は「よくある事例とは言わないけれど、これがNY.めげずにとにかく頭を使って残りのお金を取り返す事だけを考えた方が良い。自分に反省したりするのも分かるけど、そんな事に誰も同情しないし、それより先に進む事が何よりも応援するから、いつでも助けるから、がんばれ!」という事でした。

NYがひどいとかそういう事ではないのです。
いろんなトラブルが人生には降って湧いてくるものです、どこに居ても。誰といても。
なので、このショックはどちらかというとストレスで疲れ果てましたが、心も強くなり、
周りの人に助けられた事が何よりも大きな宝物になり、人生で最大で最悪で最高の経験でした。

ですが、、、
結局レナートは次の日に新しい物件を見せるから、それで許せというので、こっそり友人を大量にまた連れていき、ダニエルも来てもらいました。
が、もちろん時間には来ないし、返して欲しいキャッシュも小切手すら持ってきませんでした。
そこで、すべての会話を録音、用意した紙にお金やら何やらを全て明日までに返済するという一筆を
書いてもらい、友人に立会人になってもらいました。

そこでわかったのはダニエルもこの私が払ったブローカーFEEを実はレナートから半分もらっていたという事実。
ここまで来ると,もう誰も信じられません。
もちろん一筆書かせた期限には返済されず、たった$200と契約書類たちのみがその日に帰って来ただけでした。もちろんダニエルは現金ですぐに返金して来てくれましたが、自分の事は大家にも、勤めている不動産にも、マネージメントカンパニーにも内緒にしてくれと言ってきました。

ただここからが大変なのですが、いろいろなNYの人にこの相談をしたところ、まず個人情報を大量に渡してしまっているので、知られた銀行口座を全て変更する手続き、大使館などにも自分のIDコピーで何か別の人が事件を起こしたり、visaを取ったりしないか警戒してもらう通達をしたり、
家を引っ越すだけではあり得ない労力と時間を費やしなければならなくなりました。

それにレナートは2回ほど取り立てに遭いましたが、警戒した私は警察官が多く道にいるエリアで、なるべく日中、人通りの多いところで合うようにし、男子の友人に毎度頼み込んで着いて来てもらいました。
レナートは酔ってるのかなんなのか、恐ろしい形相でケンカ口調で$100づつしか返してこず、しかもポケットに手を入れて接近していたり、かなり「威嚇」され、身の危険を感じるストレスが心身疲労になりました。その後は連絡が一切取れなくなり、結局スモールコートに行く準備とダニエルにこの責任として、レナートからお金を取り返して来て欲しいとかなり催促しました。

催促自体がストレス。そして何度ももう危ないし、裁判に行くのも大変だし、お金をあきらめれば面倒ではないと思ったのですが、、、。

何度も助けてくれた友達たちの行動力と心のささえ、それに相反して人からだまし取って
のらりくらりとお酒を飲むレナートを考えるとやっぱりここで引き下がっては悔しいだけだと思い直しまして。

コートのドキュメントを自分で製作し、(今はネットでも簡単に自分で訴えることもできたりするシステムにアメリカはなっています)あの物件の大家さんにはこの件を通達しなければいけなかったので、
最後の手段として、ダニエルにこの趣旨を伝えたところ、それまでかなり彼にもはぐらかされ、しつこく連絡しても「レナートはいつか返してくれるよ」なんてのんきな事を言ってかわされ続けましたが、私の執念が実り、1ヶ月を過ぎた頃、ダニエルがレナートの肩代わりで全額を返してくれました。
ということは、、、やはり、大家さんにこの一件を知られるダニエルは自分の立場がまずい事と、何かやはりこの詐欺は最初から仕組まれていて、あの二人に密約があるのではないかと思わされずには居られませんでした。

ということで、今回の件で思ったのは、かなり「日本人は、、、」というフレーズが相手から多かった事です。なめられてしまったというか、騙せるとおもわれていたのか。
しかし、返済請求の私のしつこさは身の危険の脅しにもなんとか友人の協力で乗り越えられましたが、
「日本人らしくない」反撃では遭ったと思います。絶対にあきらめなかった事には後悔はありません。

二度と同じ日本人がターゲットにならない事を祈りますし、
私自身もさらに注意を払わなければいけないと身の引き締まる経験でした。

が、筋道はまっとうな不動産契約で始まったものです。見抜く力が弱かった私にも十分問題、責任はありました。
ですが、やはり異国の地。たくさんの人種と文化と言葉交わるこの街で何かささいな問題、疑問、悩みが遭った場合には周りの人に相談し、協力を得て、向き合っていかないと問題は解決しないのだと思いました。
そして何より一人では人間何もできないんだと改めて実感しました。

今はまた新居探しのスタート地点でバタバタしてますが、あとちょっと恐怖感も残ってますが、
慎重に、毎日をきちんと過ごして行きたいなと思う今日この頃。

くれぐれも誤解の無いよう伝えたいのですが、NYが危ないのではなく、どこにいても、
こういう事件やトラブルはあるとおもいます。でも、しっかり自分の判断と責任を持って、
周りの人に助けてもらうことも大事ですし、何より旅行先ですら、気持ちに油断の無いよう
多くの人がこのような苦い経験をしないで行ってくれたらと思い、書きましたので。

さて明日からは楽しい話しに戻りまーす。