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しらっきーのひとりごと

 

 

久しぶりに良質な舞台が観れた

 

っていう感じです。

 

本当にいい舞台を観た時って

色んな事が頭の中を巡って

感想があり過ぎて

逆に何をどう伝えたらいいかがわからない。

 

でも

心の中はとても満足感に満たされてる。

 

そんな感じで

久しぶりに心が高揚しました。

 

 

観劇したのは

『もしも命が描けたら』

 

田中圭さん

小島聖さん

黒羽麻璃央さん

 

3人だけのストレートプレイです。

 

*少し長くなるけど

自分の観劇記録として記憶しておくために

ストーリー書いておきます。

 

主人公は星野月人。
 
ある夜、森の中の木にロープをかけて
命を絶とうとするが失敗する。
 
そこに語りかけてきたのは
自分が子供の頃惹きこまれた三日月。
 
月人は自分の人生を振り返るように
三日月に話し出す。
 
画家を目指していた父親が
母と自分を捨てていなくなったこと
母もまた自分を捨てていなくなったこと
その後 おば夫婦に引き取られ
二人を喜ばせるために”ふり”をしながら
生きてきたこと
 
とあることから絵を描くようになり
絵の才能を指摘された月人は
画家を志すも
貧しさのためにその夢を諦めたこと。
 
大人になった
月人は運送会社で働き始める。
 
やがて同僚の月山星子と親しくなり
惹かれ合うようになった二人は結婚する。
 
月人が人の顔を描くことはなかったが
星子の願いで
三日月の昇る日に
星子の笑顔を描こうと決心する。
しかしその日の仕事中に
交通事故で星子は亡くなってしまう。
 
自分が言ったアドバイスが元で
事故に合ってしまった
そして
もっと早くに
星子の笑顔を描いておけばよかった と
後悔する月人は
生きる気力を失い
森で命を絶とうとしたのであった。
 
命を絶って星子に会いたいと願う月人。
 
しかし三日月は
”自ら命を絶った者は行先が違うから
星子には会えない”と言う。
 
途方に暮れる月人に
三日月は不思議な力を与える。
 
それは
死が間近な者の命を描くことで
その者の命を助けられるという力。
しかしそれは
自分の命と引き換えで
その分月人の命が削られていく。
 
半信半疑の月人が
森の中で見かけた傷ついた鳥や動物
枯れかけた花を描くと
絵は吸い込まれていき
その代わり自分の心臓が痛んだ。
 
そして助けた対象の命の大きさによって
自分の削られる命も大きいことを知った。
 
月人は
命を描き、命を分け与えることで
肩肘張らずに生きられるように感じ
命を分け与えることに
自分の生きる意味を見い出し始めていた。
 
森を出て絵を描く対象を探す月人。
 
すると
ひょんなことから
スナックを営む空川虹子と出会い
彼女のスナックで働くことになる。
 
彼女には
黙って彼女の元から逃げた元恋人
陽介がいた。
 
月人は星子のことを思いながらも
虹子を愛するようになっていったが
虹子は陽介を愛していた。
 
そこへ陽介がふらりと戻ってくる。
 
軽いおちゃらけ者の陽介に
始めは嫌悪感を持つ月人だったが
次第に打ち解けてくると
陽介はなぜ自分が戻ってきたのか
そして
自分は病に侵されて余命1ヶ月もないことを
月人に打ち明ける。
 
それを知った月人は
虹子のために
虹子が笑顔でいられるように
陽介が虹子の元に戻って
また一緒に暮らせるように
陽介の絵を描き始める…。
 
上三角下三角上三角
 
演出は鈴木おさむさん。
 
ちょっとファンタジーな感じもするけど
命についてのストーリーは
深くて、切なくて、悲しくて
何だかやりきれなさがあるものの
ラストは”なるほど…”と
思えるような終わり方と
ほんの少しだけ
”月人、良かったね”と
言ってあげたくなるような温かさを
感じました。
 
「幸せ」というと
何か嬉しいことがあったり
愛する人と
一緒にいられることだったり
そういうことが幸せの形で
そうでない形は不幸のように
思えるけれど
 
直接的な
自分自身の幸せという形ではなく
愛する人の幸せを願うこと
愛する人の幸せのために
自分が消えていくことも
幸せの形の一つ
ということのように思いました。
 
 
自分の命を分け与えることに
生きる意味を見つける月人。
 
何のために生きるのか。
自分が生きている意味は何なのか。
 
生きていく上で
自分が誰かの、何かの、
役に立っているという実感が得られた時
人は
自分の存在意義を感じられる。
 
そういう存在意義を感じさせてくれる
事や人があるということが
人として生きることの
幸せなのかもしれない。
 
そして
その事や人が何なのか、誰なのかは
今、この時を大事にする
目の前にいる大切な人を大事にする
 
そうしたことの繰り返しの中で
見つかっていくものなのかもしれない
 
そんな気がしました。
 
 
生まれた時から
命のカウントダウンは始まっていて
誰でも必ず死を迎えることになる。
事故や事件で
突然に奪われてしまう命もあるけれど
大半は亡くなるまでの間
1分1秒ごとに自分の命は減っていくわけで
 
月人のように
他の命と引き換えではないけれど
考えてみれば
自分の生きている環境、人、生活
それらと関わりながら時を過ごすのは
命が削られていっているのと
同じようなものなのかもな…
とも思いました。
 
 
観劇後、色々考えてる時
月人が惹きこまれたのが
「なぜ満月ではなくて
三日月だったのだろう」
と思って…
 
たまたま差し込んだ月の光が
三日月だったからかもだけど。
 
満月っていうと
なんとなくそこにパワーを感じる。
 
でもそういう力強さや
全てが満たされているイメージって
この作品に出てくる人物達にはなくて
皆どこかしら欠けていて
満たされない部分がある。
 
そういうことを表す象徴として
満月ではなく
三日月だったのかなと
思ったりしました。
 
上三角下三角上三角
 
舞台のテーマ曲は
YOASOBI.。
 
とても素敵なメロディで
その歌詞は舞台のあらすじ。
 
そして
舞台美術もとても素晴らしく
中央に掛かる大きな円の凹凸と光で
三日月が浮かび上がるようになっている。
 
キャストが演じるのも
大きな円の八百屋舞台の中で
そこに陰影が付いたり
情景を表すような照明が当たったり…
 
舞台にも三日月が表れて
その曲線をなぞるように
田中さんが歩くシーンが印象的でした。
 
シンプルで
動く範囲も限られているのに
とても空間を感じさせられる舞台でした。
 
キャストの小島さん、黒羽さんは
それぞれ二役を演じられましたが
田中さんは主人公の月人を
最初から最後まで演じ
その熱量がものすごかった。
 
状況説明や月人の心情など
ト書きの部分も全部セリフか?と思うくらい
月人が話していて
それこそ始まってから数十分?は
田中さんしか話していない。
 
おそらく膨大なセリフの量で
台本もきっと
橋田寿賀子さんの脚本並みに
田中さん一人のセリフが
数ページもあるのではないか
と思ってしまった。
 
それを覚えて演技するのだから
役者さんってすごい。
 
上三角下三角上三角
 
”もしも命が描けたら”
 
まさに作品タイトル通り
そういう力が自分にあったら
どうするだろう。
 
自分の命が削られていくなら
描かないかもしれないし
 
自分の大切な人のために
自分の命を使って絵を描くかもしれないし
 
わからないけど
たぶん
 
誰かを本気で愛して
その人を幸せにしたいと思ったら
そこに自分の存在意義があるのなら
例えそれで
自分がこの世からいなくなるとしても
やっぱりその人のために
絵を描くことを選ぶ気がする。
そういう勇気が出るような気がする。
そのことで
自分が生きたことを感じられると思う。
 
 
 
 
ぜひ
もう一度観たいと思う作品でした。
 

 

 

 

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