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 以前障碍者について”ああいう人ってのは人格あるのかね”と発言した(Wikipedia,2010/5/8取得)石原都知事がまたもや障害者について暴言を吐いています。

 東京の人口が1300万を超えた。子供も増え、東京の存在感が増している。という記者に対して,

 ありがたいような、ありがたくないような話。反論も異論もあるかもしれんが、東京が障害持っている人の福祉なんかやっているとね、それ目当てに他県から移住してくる人、随分いるんですよ。いろんな機能が集中・集積するということは、決していいことではないと思いますね。これだけ小さな面積の中に1300万を超す人が住むだけではなく、昼間人口400万も流入してくる。そりゃね、住みやすいわけないんでね。それでも増えるのも、都会が持つ便利性というものなんでしょうけど。

だそうです(毎日jp,2010/5/8)。何でこの文脈で障碍者の話が出てくるのかちっとも分かりません。よっぽど障碍者が嫌いと見えます。


 でちょっと調べてみたら,2010年度の東京都の予算総額6兆2640億円(東京都報道発表資料,2010年2月)に対して障害者福祉予算はたったの2.5%の1546億円(東京都福祉保健局,2010/5/8取得)。


 ちなみにオリンピックの招致のために都知事が溶かしたお金は55億円(Wikipedia,1010/5/8取得)。2009年だけで1000億円(東京都報道発表資料,2010年2月)を積み立て,最終的には組織委員会に3000億円を費やす予定でした(Wikipedia,2010/5/8取得)。

 新銀行東京が溶かした額が1000億円,追加出資が400億円(Wikipedia,2010/5/8取得)。

 築地移転のために2010年に当初計上しようとしていた予算が1575億円(asahi.com,2010/3/24)。


 これら都知事のマスターベーションのために費やされた・費やす予定だった約6000億円を使えば,最も重い1級の障碍者に対する障害年金99万100円(社会保険庁,2010/5/8取得)を,1万人の重度障碍者に対して,60年間に渡って支給できたことになります。余計なことしなければ障碍者が流入してきても問題ないんじゃない?


 で東京に首都機能が集中することを憂慮しているようですが,石原都知事は首都移転に絶対反対を唱えていらっしゃいます

 常日頃,「権利には義務が伴うんだー最近の若いもんはー」と呪文のように唱えている都知事ですが,首都東京が特権と引き換えに果たさなければならない義務には無頓着なようです。


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