ウルトラマンのOPに「ギリギリまで頑張って~、ギリギリまで踏ん張って~、どうにもどうにもどうにもならない、そんな時~、ウルトラマンが欲しい~♪」というのがある。どうも‘隠忍自重が美徳’なのは、子供向けでも通底しているようだ。

 つらつら考えていたが、耐えかねる事態が出態しても米国製日本国ケンポー下ではひたすら譲歩して事態収拾を図るしかなかった。竹島漁民襲撃拉致と日韓基本条約では日本側は韓国への大規模援助と朝鮮人収監者解放という愚行を犯した。よど号ハイジャック事件でも、「人名は地球より重い」とポリコレがまかり通ってきた。全て、武威に頼れない専守防衛のケンポー9条が招いた醜態だ。いくら武装を整え練度を挙げても、突発した攻撃に反応できぬでは防衛の意味をなさぬ。桜田門外の変では、降りしきる雪のために刀に柄袋を掛ける油断が、主君の首級を挙げられるという失態を招いた。応戦しようとした者は襲撃者の刀に掛かり、逃亡した者は後日処刑された。油断や忖度は、時に大事件を招く。

 今回の韓国駆逐艦の日本哨戒機に対するレーダー照射事件は、北朝鮮船瀬取り監視中に、他国籍海軍が従事する中で発生した案件である。日韓友好で誤魔化して、なぁなぁで済ませられる案件ではない、ここでうやむやにしては参加国海軍の不信と冷笑を買いかねない。さらに深刻なのは、韓国の増長を招くことだ。このような事態には、国際基準の対応こそが最適解ではないのか?