お医者さんにお腹の色々なところを押され
痛がり度をチェックされた。
その間に看護師さんが点滴をつなげてくれる。
何の病気か、何が原因か本人はもちろん
先生も分からない。
というわけでレントゲンとCTを撮る事になった。
検査をするからと言って、痛みが取れるわけじゃない。
痛みは継続中。
私の中でも、いったい私は何の病気でこんなに痛い思いをしているのだろう?と
不安が大きくなっていった。
それにしても寒い。
その二つの検査でも原因は分からなかった。
その後、今度は造影剤とらやを入れてからのCTの検査。
「造影剤を入れたらどんどん体が熱くなっていきますよ」
と言われるものの、寒くて寒くて仕方の無かった私は熱くなるんだったらありがたい、別に問題ないわよ
と考えていた。
ところが、その造影剤を入れた後私を襲ったのは
熱さよりも吐き気だった。
検査の前に、稀に気持ち悪くなる人もいるという説明は受けていたが
「熱くなる」の方ばかり念を押されたので
この襲ってきた気持ち悪さに耐えながら
「いや、ちょっと待ってよ。ただでさえお腹痛いのに気持ち悪さまでプラスなんて勘弁して」
と結構必死に検査を受けていた。
その検査結果が出るまで、夫と一緒に簡易ベット室で待つことになった。
生理食塩水の点滴が効いたのか、時間が経って治まってきたのか
ピーク時よりは痛みがましになっていた。
「ねぇ、ところでここどこ?」
今更ながらに夫に今居る病院を尋ねる。
救急車に乗っていて感覚が分からなかった私は病院に到着して
一時間ぐらい経つまで、何という病院に自分がいるのかも分かっていなかったのだ。