「あなたは価値のない人間だ」というような事を

他人に言いたがる人がいる。こういう人は、

自分と比較して相手が何らかの点で違っているという

理由で、相手をほとんど価値のない人間だとみなすのである。


こういう人にとって「重大」な違いとは、外見、行動、宗教、

人種、性別、収入、家柄、あるいはそれ以外の無数にある

「優劣」を示す基準によるものなのだ。なぜ、このような

哀れな性癖を持っている人がいるのだろうか。その理由は、

自分が他人より優れていると確信できれば、偽りの自尊心を

持つことができるからである。つまり自分より劣っていると

思える人の基準を創り出すことによって、自分の価値が

高められると思っているのだ。これは土星が自分の周囲には

環があるという理由で火星より価値があると思いこむような

ものだ!
他人が何と言おうと、人間の価値を決定する絶対的

基準はない。あるのは、精神的に不安定な人たちが独断と

偏見で決めた基準だけである。
人間の価値とは、数量で

測定できるものではなく、生まれたときにもらって死ぬまで

持ち続ける尊厳のことなのだ。

相手をおとしめる事によって自分をよく見せたがる人と

接するときは、要注意!!あなたがその人の意見に同意しない

かぎり、あなたに劣等感を持たせることは誰にもできないのだ。


*自分のどんなところも、他人との優越を決める基準には

ならない。