【カイロ時事】エジプト軍は16日、隣国リビア領内にある過激組織「イスラム国」の拠点を空爆した。軍は声明で、イスラム国がエジプト人の人質21人を殺害したとする映像を公開したことに対する報復だと明らかにした。リビアの戦闘機も空爆に加わった。
声明は、報復攻撃は「われわれの権利かつ義務だ」と強調した上で、「エジプトには国家の治安を守る盾と、テロや過激主義を断ち切る剣がある」と訴えた。
リビアからの情報によると、東部ダルナでは空爆により複数の家屋が破壊され、イスラム国との関係が疑われる過激派メンバー7人が殺害されたもようだ。一方、女性や子ども少なくとも5人が死亡するなど、民間人も巻き添えになっている。