17歳のカルテ | sigesugasonのブログ

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無職、わずかな年金で生活します。社会のため、自分のため、と働きにでる高齢者が多いですが、ロビンソンクルーソーのように、自立した老後活動をめざします。

くしゃみ三郎
 
 実体験にもとづいた施設入所のおはなし

 

 

 


17才と言えば、高校3年生、
心神ともにパワフルで人生で最も充実した年代と言える。
けれど、いったんハメをはずしたら、行き着くさきは予想もできない。
主人公は、物書きをめざす多感な少女。
富裕層の通うハイスクールに通いながら、
学校を卒業すると、皆とは異なった路を辿ることになる。
就職もせず、進学もなく、
日々、親のすねをかじり、きままに過ごす。
世間から取り残された疎外感から、自殺を謀る。

けれど、自身に言わせればそれは自殺とは言えない。
次から次へと、襲ってくる、苦しい思いに我慢がならず、
断ち切るために、
錠剤を一瓶、ウィスキー一瓶飲み尽くしただけだというのである。

学友が次々名門大学に決めるなか、たった一人、行き先を決められず、漠然とした未来。
物書きへの夢で、うわのそら。
あるときは、地位ある紳士から、夜への誘いさえ受ける。
ホームパーティでは、肌がとてもきれいと褒められつつ、
中身はからっぽねとほのめかされ、誇りを傷つけられる。

そんな幾つかの苦い思いが、はえのようにつきまとう。
寝床で、振り払おうとしてもしつこく襲ってくる。
そんな思いを断ち切るために極端に走った。

薬物で、精神の動きを止めようと企てたのだった。

集中治療を受け、一命を取り留めた。
父の知人たるドクターと面談。
施設入所となる。

心の病から立ち直るには、家庭内での休養では不十分で、
まるごと環境の違う所での処置が一番だという
専門的な見地から、施設送りとなった。

担当看護師と、施設代表との面談を受けて、契約書に自署。
施設での生活が始まる。
芸術室あり、テレビ室あり、ナースステーションあり、
初日に担当から案内を受ける。

そこで、数々の入所者とあい、世間から隔離された思いにもなる。
けれど、皆、同世代の少女ばかり。

これまでとは性格の異なった人たちの中での生活が始まる・・。
物書きを目指す少女の体験談にもとづいた映画なので、

施設の概略を知る上で参考になるかもしれない