海に開かれた街福岡市。

博多湾を囲む平野部に市街地を広げてきた街で、地形的に起伏も少ない。だから自転車利用に最適な街!とも言われてます。

そんな福岡市、市域の境目には標高1000メートルを超える『脊振山』などもあるものの、すっぽり市域内に立派に”山”!と言えるような場所がほとんどありません。

そんな福岡市の中で、”山”と言えば…何と言っても『油山』!!

今回は、福岡市民が”山”?と問われれば、おそらく99%が思い浮かべるであろう、福岡を代表する山、『油山』を散策してみたいと思います!!

 

さて、油山にはどう行くの??

当然?ながら中央区の『六本松』からず~っと続く『油山観光道路』で一直線!お急ぎの方は都市高速の『堤インター』からあっという間の場所。普通~の市街地を通っているな~と思ったら、突然!上り坂になって、突然!山の中に入って行く…。

そんな、本当に街の中にある”山”です。

 

『正覚寺』さんのある三差路で左に折れて、『油山市民の森』の表示に従って登って行くと、途中で300円の駐車場代(普通車)を取られてさらにクネクネと登って行って、行きついた先が…『油山市民の森』の駐車場!です。

夏休みのシーズンなどでは、広~い『第1駐車場』も一杯になるくらいの市民の憩いの場所!(でもその下すぐにこれまた広~い『第2駐車場』もあるから安心!)

では、まず『油山市民の森』に行ってみましょう!

 

(ただし、ここで要注意!2021年8月現在、福岡県における新型コロナの感染拡大を受けて県内ほとんどの公共施設が閉館中。『油山市民の森』も閉門しています。お出かけの際は、開門状況を確認して!⇒『油山市民の森』HPのURLはこの記事の一番下)

 

人があまり居ないときの『第1駐車場』の様子。これもほんの1部分。

広い!

 

駐車場のところにある水車小屋。

一気に「山に来たな~!」という気持ちにさせるアイテム。

 

駐車場の真上にあるのがメインの施設『管理事務所』

キャンプなどの受付をしていたり、小さいけれど売店もある。ここで地図を入手して、『油山』の散策開始!!

 

いちおう、「油山に登ってみよう!」というタイトルではあるのですが…実は夏の時期にノンビリ遊ぶのであれば”水遊び”が楽しい!!場所なのです!

う~ん、まずは水辺の様子などを見てみましょうか~。

 

『油山市民の森』の周回道路(散策路)から下(沢)に降りて行く感じで森の中に入ってみましょう。

ポイントを回りながらクイズを解いていくウォークラリー形式のアクティビティもあって、小学生くらいの子どもでも楽しみながら自然を満喫することができます(詳しくは管理事務所で聞いてみましょう。いろいろなゲームやクイズの遊び方を教えてもらえるのでは!)。

森の中はこ~んな感じ!

まさに自然の中!!(でも!福岡の市街地に接した場所ですので!!)

 

沢に出ました!!

こ~んな風に水遊びできる場所が、本当にそこかしこに!暑い時期はやっぱりこれ!ですね~。

 

まさに水と緑の楽園!

こんなところが散策できる。

 

渓流や木々に囲まれて、色々な動植物が生息しています。川遊びに加えて自然観察はし放題!

 

散策のための山道はちゃ~んと整備されているので、自然の中だけど意外に歩きやすい。

どこを切り取ってもキレイな風景。

 

沢や森の中で遊ぶばかりではありません。そのほかにも色んな遊び方ができる施設です。

ここであらためて園内地図で確認すると、ぐる~っと3400mの散策路に沿って色々な施設や遊具などが配置されていて、その周辺を様々な森の木々や水辺の空間が点在しています。

せっかくなので、いくつか施設なども見てみましょう!

 

園内のメインストリートの散策路。一周3400m。

 

管理棟から上がって散策路に面してすぐのところにある『自然観察センター』。地図でははっきり『自然観察センター』って書いてあるけど、看板は『ネイチャーセンター』

 

『自然観察センター』内には休憩や学習ができるスペースがあります。

油山に生息する動物たちのはく製も展示。

 

昆虫などの標本も。

油山には蝶やカブトムシ、クワガタなど、子どもたち(大人もかな?)が大好きな生き物が沢山生息しています。

ただし、環境保全のために捕獲したものでもリリースしましょう。

 

ちょっと古いけど、アスレチック施設もある。

ただし、結構広い場所に分散して設置されているので全部回るには結構大変。施設もちょっと古ぼけてます。

 

こんな遊具も子どもは楽しい。

 

『市民の森』の敷地の中にはところどころにこのような広場もあります。サクラの季節や紅葉の季節など、季節ごとに見どころが。

 

山の斜面に広がる施設なので、起伏は結構ありますが、体力づくりを兼ねて散策をするのも楽しい。

 

さて、そろそろ山登りに挑戦してみましょう!

散策路に戻って、もみじ谷に架かるつり橋を渡って行きます。ここら辺は文字どおり秋の紅葉が美しい場所です。

 

つり橋を渡ってすぐのところにトイレがあるので、ここでトイレを済ませてから少し行ったところに登山口があります。

『油山』の山頂への登山道は、西から『Aコース』『Bコース』『Cコース』の3つのルートがあります。

『油山市民の森』の中央から伸びる『Bコース』を使って登ってみます。

 

登山道を登って行くとすぐに森深くなっていきます。「いったいここはどんな山奥なの~??」と思うくらいですが…福岡市内です。

登山道はきちんと整備されていて、とても登りやすい。

でも!きっちり”山登り”になりますから、舐めてはいけませんよ!

 

登山道の途中には休憩所(東屋)があるので、ここであらためてルートの確認を。

ここからは、結構、登りが急になります。

 

登山道は本当にちゃんと整備されていて、ほとんど迷うようなこともないし、足元が危ない場所もないくらい、で、かと言って整備され過ぎてなくて”山登りしている”という感覚は十二分に満喫できる。

結構キツイ!

登山の格好も軽装になり過ぎないようにご注意を!道は整備されているけどトレッキングシューズはぜひ!用意を!

夏の山は蜂やブヨなども多く飛んでいるし、ヘビなども頻繁にみかけるので、長ズボン、長袖、虫よけは必携。

 

「ふうふうふうふう…」結構キツイ思いをして登ってきたところで、『片江展望台』に続く『Aコース』と合流する地点にぶつかりました。

ここから右へ300mちょっと。もう少しです。

 

昼でも暗いような森林の中を進んできましたが、木々の間から空が見えてきました。

油山の木々は本当に大きな木が多い。

頂上まではあともう少し!

 

ついに山頂に到着!!

標高は597m!福岡市の中心に近い場所にある山だけど、結構な標高です。

『油山市民の森』もそこそこ高い場所にあるので、実際に登る高さは300m+αでしょうか。ほぼまっすぐに登って行くコースで足腰鍛えてないと意外にこたえる。距離はそれほどでもないので、時間にして1時間はかからないでしょう。

山頂にはテーブルとイスなんかもあって、ゆっくり休憩もできます。

 

とにかく油山の木々は立派に育っていて、途中はほとんど風景も見えないくらいジャングルみたい、ですが、山頂からは街の景色も見えます。

眼下は福岡の”街”!

 

クローズアップしたらこ~んな感じ!

油山がいかに街の中にあるかがわかります。市街地の先にすぐ博多湾も見える。手前に見えるのが『能古島』、その向こうは『海ノ中道』と『志賀島』

 

では、景色を堪能したら下りましょう。

下りは『Cコース』を行ってみます。『Cコース』は一番東寄りのコースで、油山山頂と市民の森のキャンプ場をつなぐルートです。

写真右の案内表示にある「牧場」は『油山牧場 も~も~らんど』のこと。

 

すご~く前の…ですけど、『も~も~らんど』を紹介したときの記事は下から。

 

 

『Cコース』はまずは尾根を伝って下りて行く感じの道が続きます。

 

そして、段々と下り坂に入って行って…そして沢に沿って下りて行く感じのルート。『Bコース』より”山登りの道”の雰囲気があるかも。

下山でしたので、距離は長いけれど、登ってきたときより短いくらいの時間で一気に降りました。

 

『キャンプ場』の様子です。キャンプだけでなく、BBQもできる!

キャンプ場にはテントサイトの他にバンガローも15棟もある。

 

キャンプ場の中の広場。

かまど(水場)もいくつかあって、結構広くて設備も充実しています。

 

では、そろそろ駐車場の方に戻って行きましょう!

 

キャンプ場から駐車場(管理事務所)に向かって歩いている途中にある『絹糸の滝』…ってどこかな~という感じですが、こういう小さな滝や沢があちこちにあるのが『油山』の魅力です!!

 

とても沢山、いろんなことで遊べる!『油山』!!

山登りしていろいろ遊んで!こんなにアクティビティや見どころの多い場所はそんなにない!!

ところで、HPを見てみると、福岡市では『油山市民の森』と『も~も~らんど』のリニューアル事業を計画しているようです(2021年度中に事業者募集ということ)。

どんな風にリニューアルされるのか…さらに楽しみ!!