FUKUOKAの都心からもっとも近い温泉地…というか、都市圏の中にある、と言うべきでしょうね。

やってきました!『二日市温泉』!!

 

福岡都市圏を形成する『筑紫野市』にある、歴史ある温泉地『二日市温泉』。

最寄りのJR『二日市駅』までは『博多駅』から快速で17分くらい。

そのそばにある西鉄大牟田線『西鉄紫駅』までは福岡市のど真ん中『西鉄福岡(天神)駅』から、急行や特急を使って乗り換え1回で20分ちょっと。

車を使っても都市高速で30分はかからない(ただし渋滞に巻き込まれなければ)。

なんだかとても「小さな旅」というより、いつもの「通勤」感覚。でも、かえって温泉旅行に行こう!と思ったときにはあまり行かない(汗)場所かもしれません。

実は、宿泊は今回始めて。

 

では、名湯『二日市温泉』を探索してみましょう!!

 

今回の宿泊先は、二日市温泉と言えば…もちろん、老舗『大丸別荘』!!

お昼ご飯を食べたり、会合などで訪れたりすることはあるけど、お泊りは初めてです。

慶應元年(1865年)に創業されたという老舗。敷地面積が6500坪というのですからすごい…。風格もあって楽しみ。

表玄関は高速道路『九州縦貫自動車道』の真下、街の動脈『県道31号線』に面したところにあります。

 

こちらは同じく『大丸別荘』ですが、県道側とは裏側になる、温泉街の通りに面した様子です。

まずは、温泉街の通りを歩いて『二日市温泉』を観てみましょう。

 

温泉街の通りの様子です。『大丸別荘』のところから北方向に見た様子。この通りをどんどん行くとJR『二日市駅』、『西鉄紫駅』につながります。

温泉旅館やホテルが点在しているものの…イメージする「温泉街」とは随分違うかも?

街中と言ってよい場所ですからね~。温泉街にあるようなお土産屋さんや鄙びた飲み屋さんは…ほぼない

 

というものの、もちろん!!温泉はちゃ~んとあります。

向かい合わせで建っているのが『博多湯』さんと『御前湯』さん。

『博多湯』さんは、源泉掛け流しの美肌の湯。創業万延元年(1860年)の歴史ある温泉。地域の宝である温泉を皆で分かち合う、というコンセプトでやってこられたもの。

それにしても『博多湯』という名前自体がFUKUOKAの温泉、というネーミングですね。

http://hakatayu.jp/

 

そのお向かいが『御前湯』さん。

こちらは財産区営の公衆浴場。いかにも公共施設、という感じの建物ですが、タイプの違う温泉が並んで建っているのがイイかも?ですね。

https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/soumubu/kanzai/gozenyu/gozennoyu.html

 

と言う訳で、アッサリしていますが(笑)、さすがに都会の温泉街ってこんなもんです。

 

では、『大丸別荘』に戻って、本日のお泊りのお部屋の様子です。

さすがに老舗!年季が入った雰囲気のあるお部屋。かなり広い!!贅沢な感じがイイです。温泉旅館!

 

部屋風呂はもちろん温泉!檜風呂!!

露天ではありませんが、窓の外はまるで森の中のようで、自然の中で温泉に入っている気分です。

 

大丸別荘さんの見どころ、日本庭園。

実に素晴らしい。手入れが行き届いているのはもちろんですが、緑と古民家建物に囲まれた空間は実に自然に囲まれた風光明媚な場所であるかのようですが…実はお宿の周りはマンション。

「都会のオアシス」というのはまさに二日市温泉のためにある言葉のよう。

 

部屋風呂もよいですが、何と言っても大浴場!

実に広々としたお風呂は快適!!打たせ湯もあって、素晴らしい温泉です。大浴場の建物そのものが歴史的建造物で、いったい今は何時代??タイムスリップしたかのよう。

 

都心にあるので定番の温泉街のお土産屋さん…はありませんが、それでも大丸別荘さんの売店では筑紫野の銘菓、大丸別荘オリジナルのお土産を買うことができます。

 

売店の隣のラウンジでは、何と、朝と夕方は宿泊者にコーヒーなど飲み物のサービスが提供されます。

しかもサービスでなくても大丸別荘さんの飲み物などの価格は実に良心的。

 

ゆったりお湯に浸かって、いよいよ夕ご飯。10月の『お献立 四王寺』をご紹介。今回は、お祝いも兼ねていたので、特別に鯛のお頭も付いています。

まずは、「八寸」。10種類の小さなお料理がキレイに並べられています。

 

続いて「お造り」四点盛りです。脂の乗ったお刺身が美味しい!口の中でとろけるようです。

 

「お椀」は松茸も入っている!黄色く四角いのはコーン豆腐。

どのお料理も美味しいのですが、加えて、食器が見事。どれもキレイで上品です。

 

「箸休め」の煮物。日本酒にピッタリ!ですね~。

 

そして出ました!「焼き物」は近江牛のサーロインステーキ!!

柔らかくてもう、至福のとき…でした。

ご飯は「青豆御飯」と、最後にデザートも。

もちろん、月替わりでお料理が変わるので、それも楽しみですね。

 

ついでに朝ごはんもご紹介。

まず、デッカイ卵焼き!にビックリしますが、ちゃんと温泉豆腐もあります。

お食事は本当に”丁度良い”量なのがまたウレシイ。

一泊二日のお泊りの間に、大浴場と部屋風呂での温泉、夕食と朝食の美味しい食事をしっかり堪能して、名残は惜しいけど、そろそろ出発…ですが、せっかくですから、ちょっと周囲もお散歩してみましょう。

お宿に車を停めさせていただき、ちょっと歩いて高速道路の下を潜って散策です。

『大丸別荘』さんには感謝!

http://www.daimarubesso.com/

 

目的地は、徒歩でもほんの5~10分程度の場所にある『武蔵寺』さん。

飛鳥時代か奈良時代には創建されていたという、”九州最古のお寺さん”として知られるところです。

『武蔵寺』に行く途中には、『天拝山』の登山口がある『天拝山自然歴史公園』があります。朝から人々の憩う姿が見受けられます。

 

美しい緑の『武蔵寺』さんの境内のお庭。もう少ししたら紅葉で、さぞ美しい景観でしょうね!

 

『天拝山』に近い『武蔵寺』にはやはり菅原道真公に関する史跡も多く残っています。

『武蔵寺』のそばにある『柴藤(しとう)の滝』は、道真公が身を清めた場所、とされています。滝、というには小さな滝ですが、清水が流れています。

 

『武蔵寺』と言えば何と言っても「藤の花」で有名な場所です。

季節は違いますが、境内の他にも、立派な藤棚が整備されています。

 

目的地は『武蔵寺』だったのですが、大丸別荘さんの隣に、目立った建物の輸入家具のお店が気になって、入ってみました!

何かを購入しよう!と思ったわけではありませんで、いわば冷やかし(笑)。ですが、一見の価値あり!!の素敵なアンティーク家具のお店でした!ついつい見とれて長居をしてしまい、家具ではないけど花瓶を1つ購入。絨毯やカーテン、装飾品などもあって、見飽きないお店です。今度はゆっくり行ってみよう。

 

では、『二日市』を離れて帰路につきます。

 

しゅっと帰ればあっという間の帰宅になるのですが、せっかくの”旅”なのでちょっともったいない。

で、途中寄り道を2か所ばかりしました。

まずは、行きと同様に『太宰府』へ。

帰りは同じ『太宰府』圏内でも、ちょっと外れた場所にある『宝満竈門神社』さんに寄ってみました。

FUKUOKAの山登り人気No.1!『宝満山』の登山口にある『宝満竈門神社』

最近は特に大人気のマンガ・アニメ『鬼滅の刃』の”聖地”として有名です!!

 

神社の麓にある駐車場に車を停めて、境内に向かいますが…何ともキレイ!!

ここも四季折々の美しい風景が楽しめる場所のようです!

 

なお、随分前のレポートですが、『宝満山登山』の様子は下記で。

https://ameblo.jp/side-in-planning/entry-11713002448.html

 

自然あふれる庭園の美しさ。

 

ご本堂の様子です。

 

ビックリしたのはこの社務所。

まるでモダンな観光地のお土産屋さん?ちゃんとお守りとかそろえています。

ブームの勢いもあるのでしょうか?立派にシャレた観光スポットになっています。

 

この風景もイイですね~。

山深い景色とビルが立ち並ぶ都市部とが調和した景観です。

 

景色も堪能したところで、福岡市内に向かいますが…その前にもう1か所、途中で寄り道。

 

やってきましたのは福岡市、太宰府市、筑紫野市の中間にある宇美町は『宇美八幡宮』さま。

神功皇后が三韓征伐の後に応神天皇を生んだ場所、として伝わる宇美八幡宮。名前や由来のとおり、『子安の杜』として知られる、安産や育児、子宝を授かるなどのご利益がある神社です。

 

たまたま訪れたこの日は「戌の日」!

安産と関係が深いとされる戌の日にはたくさんの、子ども連れ、赤ちゃん連れ、妊婦さんなどなどがお参りにやってきます。結構な人数、人出ですが、小さい子が多くて何だかほほえましい!!

 

境内にはところどころに、立派な木があって、特に2本の大きなクスノキは国指定天然記念物となっております。写真の木は『湯葢の森』とよばれるもの。

樹齢二千年以上、と言われています。

 

立派ですね~。こちらは本殿を挟んで『湯葢の森』の反対側にある『衣掛の森』。同じく国指定天然記念物です。

なお、ご神木の周辺には色んな女性がグルっと並んでいて(男性もですけど)、神様のお祓いなどを待っています。

「戌の日」のお参りは本当にたくさんです。

 

こちはら『子安の石』

沢山の石が積まれています。安産のお参りに来た妊婦さんが1つ石を預かって帰り、出産後に子どもの成長を祈って預かった石と一緒に自分の子どもの名前などを記した石を新たに置いていく、という習わしです。

 

すでに10月でしたから、もうかき氷にも食指が動かない時期ではありましたが、境内にはこんなコーナーも。

小さな子どもが沢山来るところですから、こういう場所があるのは楽しい。

 

軽食やお饅頭などをいただけるお店などもあります。

http://www.umi-hachimangu.or.jp/

 

近場の移動とはいえ、ゆっくり宿を出たのでもうすっかりお昼どき。

『宇美八幡宮』さんの周辺には食事ができるお店はそれほどありませんが、すぐそばにあるのが『しょうけそば竹亭』さん。

 

朝ごはんが豪華だったのですが、やっぱりお昼になるとついつい美味しい物を沢山食べたくなる…まさに「食欲の秋」ですね~。竹亭さんでイチオシの『鴨南そば』をざるのつけ麺でいただくセットを注文。カラッと揚がった天ぷらも美味!

http://www.kamosoba.com/

 

最後にもう1軒。宇美八幡宮のそばにある『萬代酒工房』さん。

ここは福岡の銘酒『萬代』の蔵元『小林酒造』さんの本店に接した場所にある直営店です。

この時は、やはり新型コロナの影響で酒蔵見学などはやっていませんでしたが、美味しそうな1本を購入して、今夜の楽しみに抱えて、いよいよ帰宅の途につきました。

https://www.sakebandai.com/

 

 

何と言っても今回の”旅”

通勤・通学圏内の移動ですから、とにかく移動が楽。でも、がんばって移動に時間かけなくてもこんなにたくさん見どころがあって、しかも朝ゆっくり出て昼早めに帰ってこれる。

しっかり癒されました。

日常的な非日常の活動…立派な旅行!になりました。